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【芸能・社会】

長渕 石巻の小学校で「ひとつ」熱唱 紅白歌合戦

2012年1月1日 紙面から

 「第62回NHK紅白歌合戦」が大みそかの31日、東京・渋谷のNHKホールから放送され、2011年を代表する歌手たちが4時間半にわたる歌の熱戦を展開した。未曽有の被害を出した3月の東日本大震災を受け、被災地から中継で登場した長渕剛(55)をはじめ、被災者らにエールを届ける歌が大半を占めた。また、今回は紅組が7年ぶりに優勝を飾り、紅組司会の井上真央(24)も思わず涙となった。

 長渕は、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市からの生中継で8年ぶりに紅白に出場。自身が立ち上げた復興支援ラジオ番組の一環として、4月に訪れた門脇小学校のグラウンドを中継地に選んだ。同地区は津波と火災によって壊滅的な被害を受け、約4000人の尊い命が失われている。

 長渕はこの夜、歌う前に、自身の故郷・鹿児島に招待した福島県浪江町の子どもたちや、楽曲を一緒に歌った石巻の小学生に対し語りかけた。

 「僕は信じているんだ。日本の技術の力を総結集してさ、みんなが故郷に帰れる日が必ず来るって。俺たち大人たちも頑張るからさ、お前らも一生懸命生きてくれよ。元気でなきゃダメだよ。分かった?」

 そして鎮魂と復興への願いを込めた新曲「ひとつ」を歌い出した。ピアノの美しい旋律と優しい歌声に乗せ、長渕を囲むサークルから108個のサーチライトが校舎を照らす。最後に目を閉じて祈りを込めながらギターを握り締めると、その光の柱は犠牲者の魂が天に昇華するように、そして復興に向けた希望の灯火のごとく夜空を彩った。

 

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