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【プロ野球】

魅せて勝つ! 中畑監督が新年の誓い

2012年1月1日 紙面から

ゲームでも他球団をリードすべく気合を入れる横浜DeNAの中畑監督=東京都内で

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 セ界にDeNA旋風を巻き起こす−。2012年が球界参入1年目となるDeNA。中畑清監督(57)は、自らの異名のように、“絶好調”に船出する決意だ。ファンを引きつけることを目指し、真のプロフェッショナルの集団、勝つベイスターズをつくりあげ、セ界に殴り込みをかける。

 新生DeNA1年目となる2012年。中畑監督がまず最低限の目標として掲げるのは、4年連続最下位からの脱出だ。ただ、これはあくまで最低限。「目標は大きく掲げないと達成できない」と話す指揮官は、「優勝」の二文字こそあえて口にしないが、当然、セ・リーグのてっぺんを目指して戦うつもりだ。

 負け慣れた感のあるチームを変えなければならない。選手には高いプロ意識を持つ、真のプロフェッショナル集団となることを求める。「メジャーに取材に行き、イチローの練習を見ていたら、1人で独自の練習をしていた。同僚がウオーミングアップに出てきたときは、もう完ぺきに動ける体の準備ができているんだ。準備とは何かといえば練習量。それに行き着く」。イチローを例に挙げながら、選手にプロとしての自立と、そして猛練習を促した。

 守りでも、プロフェッショナルとしての動き、魅せる動きをさせたいという。ここでは、中日・高木監督の現役時代の姿を例に挙げた。「守道さんには、いい当たりをよく捕られた。どうしてそこに守っているのか、と思ったことが何度もあった。プロは1球1球、カウント、コース、球種、サインで守備位置を変えるのは当然。だけどそれを自分の責任で大きく変えていく勇気が必要。空けたところに打球が来てヒットになればその選手の責任。それがプロ」。管理野球ではない。個性あふれた選手の集まったチームが理想だ。

 絶好調が代名詞の中畑監督らしく、気迫で立ち向かって強者を倒せとも訴えた。「いいピッチャーでも何回に1回は攻略しないと。まず、完投を許しちゃダメ。好投手攻略を楽しみにしたい。好投手から1本打つことは、若手選手にとっては別物。大きな自信になるんだ」と号令をかけた。

 観客動員を増やすのも目標のひとつだ。「球界全体を盛り上げていくために頑張ろうという気持ちだよ。盛り上げていきたいね」。勝つ、そして盛り上げる。2012年、中畑DeNAが絶好調にセ界で暴れ回る。 (後藤慎一)

 

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