2008年7月7日更新 記者 おとなっち


「新自由主義」とは何ですか?

むかしむかし、あるところに「アダムスミス」(1723-1790 イギリス)さんがいました。彼が出版した本の中身はとても衝撃的な内容でした。

アダムスミス「この世の中は自由なんだ~♪そう、経済も自由!国が介入しなくても、お金は自然と流れるんだ。一部の人間がお金持ちになってもへっちゃらだよ~。個々に特徴的な分野があれば、上から下にお金が流れるんだよ!だからもっともっと勉強するんだ。その行為が技術革新につながるんだから」

さらにこんな事も言ってます。

アダムスミス「この考え方は個々の人々だけに当てはまるものではない!国単位でも言えることなんだ。国が特徴的な分野が育てば、お金は自然と流れるさ。といい自由貿易を主張するのです。」

アダムスミスは、自分の利益を追求すれば、それが結果として社会が良くなる。利益を追求する事で、みんなの生活がどんどん進歩していく。仕事を分担すれば貧困層にお金が行き届くと考えたのです。

この考え方を「古典派自由主義」といいます。

しかし、貧富の差が拡大してしまいました。貧困層になった人たちはお金がないので、逆に自由が奪われる形になってしまったのです。

そこで、20世紀初頭に「古典派自由主義」の考え方を改めたのが「自由主義」です。貧困層たちの自由を取り戻すためには、過去の考え方を修正しなければなりません。豊かな生活をしている人から、貧しい生活をしている人たちにお金を分配する政策に変更しよう。そうすれば、貧困層たちの自由は守られると考えたのです。

このような「自由放任主義」を改めよう!と考えた人の中に「ケインズ」さんも含まれています。

むかしむかし、ある所に「ジョン・メイナード・ケインズ」(1883~1946 イギリス)さんがいました。ケインズさんの本の中身は「需要」をテーマとする作品が多く存在しています。「需要量が多ければ供給量も増える。供給量が増えれば人をいっぱい雇い入れだろう。雇用を増やすためには国がある程度介入する事が大切だ。」として、公共事業を増やす考えを示したのです。

この理論はアメリカで導入されます。1929年に起きた世界恐慌により、アメリカでは失業率が20パーセントを超えてしまいました。この対策に乗り出したフランクリン・ルーズベルト大統領は「古典派自由主義」の考えを改め、ケインズの理論を導入したのです。その結果、景気は回復局面に向かっていくのですが、政策判断のミスなどにより再び景気を悪化させるなど、アメリカの経済は複雑な経路を歩んでいきます。

経済における自由主義の考え方は「社会保障」との兼ね合いも意味します。ルーズベルトの例を持ち出すと、この「社会保障」という言葉が初めて使われたのもニューディール政策を実行した1935年の事です。

失業した人へは「失業保険」。高齢になったら「老齢年金」などの考え方をすすめ、国の介入により国民を守る政策がとられていきました。そして「社会保障」は各国に波及してきます。イギリスでは「ゆりかごから墓場まで」という言葉がうまれるなど、社会保障に対する取り組みが各国で広がりを見せていきました。

しかし、この自由主義の考え方を緩やかに修正する動きが出てきます。アメリカのレーガン元大統領やイギリスのサッチャー元首相が行った改革です。何故、自由主義は修正されなければならなかったのでしょうか?また、改革により、どのような結果が生まれたのでしょうか?


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