2010年03月03日(水)

岡本喜八/森卓也 『シネアストは語る3 岡本喜八』

テーマ:読書
岡本喜八/森卓也 『シネアストは語る3 岡本喜八』 名古屋シネマテーク叢書

・中抜き:二人の縦割りのカット・バックにおける、それぞれのまとめ撮り

・喜八自身はマキノの影響を意識していたが、米人批評家の指摘で、成瀬の影響の強さに気づく。
 縦の切り返しの処理に明らか。

・トリ・添えもの・煉瓦積み:封切りは一週間単位の二本立て興行。
 ①二作品ともに週代わり
 ②トリのみ二週以上上映し、添えものは一週替わり。これを煉瓦積みといい、添えものは下積みとも言う

・江分利満:川島雄三の企画。喜八のいちばんのお気に入り。成瀬『女の歴史』の下積み。
 会社激怒、『日本アパッチ族』は棚上げにされ、シナリオの第一稿は他人に書かせることを厳命。

・いちばん長い日:小林正樹の企画。喜八自身の疑問、なぜ21歳と半年の自分は戦争に生き延びたのか? 
 が、原作を読んでしっかりわかる。そこで、これを標的に『肉弾』を書くも、会社は受け容れず。

・独立愚連隊:西部劇のパロディ。パロディは替え歌。本物より面白くなければダメ。

・江分利→ああ、爆弾→殺人狂時代で会社がキレル。半年オクラ。殺人狂は宍戸錠主演のつもりで書かれたが、
 予算の都合で仲代に

・『侍』:桜田門の変のシーン。ラグビーの本を買ってきて研究(山中貞夫『盤獄の一生』[33]の西瓜泥棒のシーンが
 同様だったらしい)。このシーンのみで386カット。1時間半~40分の映画で1000カット前後。普通の監督は5、600カット。

・15年間の助監督時代の予告編のつなぎがベース

・上原美佐:黒澤が『隠し砦』で素人から主演に抜擢。引退を引き止めるために、『ある日わたしは』主演。
 2年で9本に出演後引退。

・カット割り:同じ重ねは4つ重ねる。フォービートで次に跳べる。偶数で。カットのケツは音でも絵でも割り切れるもので。
 完結したもので。最も短いカットは2カット。1/12秒。眼に映るギリギリ。ずっこけさせる時は奇数で。

・いちばんの当りは『どぶ鼠』

・成瀬「めし」「浮雲」、マキノ「次郎長三国志」でチーフ助監督
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2010年03月03日(水)

『アダプテーション』

テーマ:映画
『アダプテーション』 原題:ADAPTATION.
$da sowshall
制作:2002年 アメリカ
放送時間 123分
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ

『マルコヴィッチの穴』の監督・脚本コンビが再び放つ奇想天外コメディ。脚本家として成功を収めたチャーリー・カウフマンが、ベストセラー小説「蘭に魅せられた男」の脚本を依頼されるが…。
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2010年03月03日(水)

『デルス・ウザーラ』

テーマ:映画
『デルス・ウザーラ』
$da sowshall
(原題:DERSU UZALA)
〔製作〕松江陽一、ニコライ・シゾフ
〔監督・脚本〕黒澤明
〔原作〕ウラジミール・アルセーニエフ
〔脚本〕ユーリー・ナギービン
〔撮影〕中井朝一、ユーリー・ガントマン、フョードル・ドブロヌラボフ
〔音楽〕イサク・シュワルツ
〔出演〕ユーリー・ソローミン、マクシム・ムンズーク、スベトラーナ・ダニエルチェンコ ほか
(1975年・ソ連)〔ロシア語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕

20世紀初頭、シベリアの奥地を探査していたソ連の軍人アルセーニエフは、厳しい自然の中、たった一人で生活している猟師デルス・ウザーラと出会う。その土地の自然や生き物に深い知識を持ちながらも、素朴で欲のないデルスの人柄に感銘を受けたアルセーニエフは、彼と親交を深めていくのだが…。黒澤明監督が長年温めていた企画をソビエト連邦の全面的な協力で映画化。アカデミー外国語映画賞を受賞した感動作。
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2010年03月03日(水)

『血塗られたアフリカのバラ 前編』

テーマ:TV
『血塗られたアフリカのバラ 前編』
原題: The Blood of the Rose
制作: 国際共同制作 NHK / Dragonfly Film / BBC / Channel4 / WDR (イギリス 2009年)
$da sowshall
2006年1月、自然ドキュメンタリーの制作者として世界的に知られ、後に、環境保護活動に身を投じたジョアン・ルート女史がケニアの自宅で殺害された。ジョアンが暮らしていたナイバシャは、ドラマ「ボーン・フリー」や映画「アウト・オブ・アフリカ」で知られるケニアの美しい湖があり、アフリカの魅力を象徴する場所である。近年はバラを生産する巨大農場が次々と作られ、さらに数万人が仕事を目当てに押し寄せ、環境破壊が進んでいる。ジョアンは自然が壊されていく事に心を痛め、環境保護活動に傾倒していた。その活動は様々な軋轢を生み、事件はそのさなかに起こったのだ。

若かりし頃、ケニアで一番美しい女性と言われたジョアンは自然ドキュメンタリー映画の制作者アランと結婚。二人三脚で数多くのドキュメンタリーを撮影、制作する。しかし、やがてアランは別の女性の元へと去り、ジョアンはドキュメンタリー制作からも遠ざかる。
生き甲斐を無くしてしまったジョアンは、ナイバシャ湖のほとりで一人暮らし始める。そこで目覚めたのが環境保護活動だった。そのころナイバシャ近辺では巨大なバラ農園が作られ、多くの人たちがそこで働くために集まってきていた。農園は大量の水をくみ上げ、労働者は湖で魚の密漁を繰り返し、野生の宝庫だった地域の環境は日増しに悪くなっていった。
ジョアンは自ら監視部隊を作り、密漁を取り締まり、バラ農園に対しては環境を守るように詰め寄った。こうした活動を続けていくにつれ、ジョアンの周辺では不可解な事件が頻発するようになる。
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