原子力発電所は大地震に耐えられるか?課題30 (N.P.P. withstand major earthquakes?)
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'''課題31 福島第一 建屋爆発'''
福島第一、1号機はGEの設計であるが、何らかの事故により、
ラプチャーディスクが破れ、建屋に蒸気が充満すると、
圧力があがって建屋が破壊するのを防ぐために、建屋最上階の
オペレーティングフロアーの壁には、ブローアウトパネルが
設けられており、内圧が高くなると、そのパネルが開き、
建屋の爆発を防ぐ設計になっている。
建屋が爆発する可能性があることは、はじめから想定されていた
ことなのである。だからこそ、古くなった建屋では、ブローアウト
パネルがきちんと機能するかどうか確認しておく必要があったのに、
そういうことは何もやっていないのではないか。
10年に1度くらいは新しいブローアウトパネルにかえておくべき
だったのかもしれない。
これから、まだ、東海地震、東南海地震の危険は残っているし、
ますます、あやしくなったのかもしれない。
私はもう現役を去っているが、原子力に携わる人は、周辺に住む人たちの
ことも真摯に考え、最悪の事態を常に想定して仕事をしてもらいたい。
いったい何をやっているのだ。
3号機まで爆発させてしまったではないか。
多少、被曝しても、ブローアウトパネルをはやく開けばよかったでは
ないか。
2号機も爆発させるつもりか。
と言っても、もう危なくて、ブローアウトパネルにも近づけないかもしれない。
命を賭けろとは、作業員の人にはいえないのだから、
遠くから開けることを考えるか、東電の幹部がやるしかないのかもしれないが、今の時代、そういう人間はいないだろう。
しかし、テレビで見るかぎり、外壁にブローアウトパネルが
見あたらない。
原子炉建屋、最上階のオペレーティングフロアーは平常時、あまり
放射線の値は高くないため、外壁は化粧鉄板、屋根はデッキプレートに
コンクリートを打った構造になっている。
外壁を取り換えた時に、コストダウンのためブローアウトパネルを
やめてしまったのかもしれない?
(2号機にはブローアウトパネルがあって、うまく開いてくれたようだ。中の
ラプチャーディスクは破れているかもしれない。)
建屋最上階でも爆発させてしまうと、放射性物質を遠くまで飛散させて
しまうことはもちろん、屋根はコンクリートだし、天井クレーンも
あり、それらが、下の重要構造物を壊してしまう危険もある。
ふるいプラントのことがわかっている人間がもう残っていないから、
右往左往するだけなのも、しかたがないことか。
(p.s) 3号機からあがった黒っぽい煙は、爆発で飛び散った屋根の
アスファルト防水層のアスファルトの一部が燃えたのかもしれない。
(p.s.2)ブローアウトパネルに対するコメント、ありがとうございま
した。迷惑がかかってもいけないと思い、公開していいのか、迷い
ましたが、大事なことなので、公開させていただきました。放射能に
おびえる子供たちのことを考えると、本当に辛く、現場で働く方々
に期待するしかありません。頑張ってください。
東電建築のHさん、建屋を破壊し、子供たちを恐怖におとし
いれたのは、あなたの判断だったということ、わかっていますか。
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