“オウム” 平田信容疑者を逮捕へ
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“オウム” 平田信容疑者を逮捕へ

1月1日 5時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京の公証役場の事務長の監禁致死事件などで平成7年に特別手配されていたオウム真理教の平田信容疑者が、31日の夜遅く、東京の丸の内警察署に出頭しました。警視庁は平田容疑者を取り調べていて、まもなく逮捕する方針です。

取り調べを受けているのは、オウム真理教の幹部だった平田信容疑者(46)です。平田容疑者は、31日午後11時50分ごろ、東京の丸の内警察署に出頭しました。警視庁の調べによりますと、平田容疑者は、平成7年2月、東京・品川区の公証役場の事務長だった假谷清志さんが監禁されて死亡した事件に関わったとして監禁致死の疑いが持たれています。また、その翌月に、東京・杉並区のマンションで時限式の爆発物が爆発した事件にも関わっていたとして爆発物取締罰則違反の疑いも持たれています。平田容疑者は2つの事件で平成7年に全国に特別手配され、警視庁などが行方を捜査していましたが、31日の夜遅くに丸の内警察署を訪れ、警察官に「平田信です」と名乗ったということです。警視庁が調べたところ、指紋から平田容疑者本人と確認されたということです。警視庁は、平田容疑者をまもなく逮捕する方針で、一連の事件でどのような役割を果たしたのかや、逃走中の足取りなどについて詳しく調べることにしています。

公証役場の事務長の監禁致死事件の捜査本部が置かれた大崎警察署の刑事課長として捜査に当たり、その後、警視庁の捜査1課長を務めた佐久間正法さんは、「長い間、足取りが途絶えたままだったので、出頭したと聞いて大変驚いている。逃走中に支援する者がいたのかどうかや、特別手配されているほかの2人の容疑者の居場所を知っているのかどうかなど、今後、捜査での解明が必要だ」と話していました。

オウム真理教の一連の事件のあと、一時、「代表」として教団の運営にも関わっていた野田成人元幹部は、「全く消息がつかめなかったので、突然のことで驚いた。平田容疑者が逮捕されることで、事実関係の解明が進むことを期待している」と話しています。