02年にロシアが日本の使用済み核燃料の受け入れを提案した外交文書が隠蔽(いんぺい)された問題をめぐり、野田佳彦首相は8日の参院外交防衛委員会で「政権交代の意義は、情報がさらに公開されるところにある。しっかり検証したい」と述べ、隠蔽の経緯などを検証する考えを明らかにした。
新党改革の舛添要一代表が「政府に不利であろうが、必ず公表するということでなければ国民の信頼を得られない。新しい原子力政策を立案する糧にしてもらいたい」と質問したのに答えた。この問題について、これまで枝野幸男経済産業相は毎日新聞の取材に「外国政府との個々のやりとりについては、相手国との関係もあり明らかにすることは差し控える」などとして、明らかにしない考えを示していた。【清水憲司】
毎日新聞 2011年12月9日 東京朝刊