オウム真理教事件で逮捕監禁致死などの容疑で特別手配されていた元教団幹部、平田信容疑者(46)を名乗る男が12月31日深夜、東京都千代田区の警視庁丸の内署に出頭した。警視庁は指紋などから平田容疑者と断定し、間もなく逮捕する方針。
捜査関係者によると、出頭したのは31日午後11時50分ごろで、1日午前3時ごろ、本人と確認された。平田容疑者は96年2月まで仙台市に潜伏していたとされるが、一緒にいた女性信者とともに行方不明になっていた。
平田容疑者は、95年2月に発生した目黒公証役場事務長の仮谷清志さん(当時68歳)拉致監禁致死事件で現場にいたとされる。翌月には教団に好意的な論評をしていた宗教学者が以前住んでいた東京都杉並区のマンションで時限式爆発物を爆発させた事件にも関与したとみられている。
オウム真理教事件では、平田容疑者のほか、高橋克也(53)と菊地直子(40)の両容疑者も特別手配されている。
毎日新聞 2012年1月1日 2時53分(最終更新 1月1日 4時52分)