細野豪志環境相(衆院静岡5区)は30日、富士市内5カ所で街頭演説し、東日本大震災で被災した岩手県の山田、大槌両町のがれきの静岡県内への受け入れに、理解と協力を呼び掛けた。
細野氏は、両町のがれきは静岡県のごみと同程度以下の放射線量しか測定されていないことを説明。「受け入れようという声を上げていただけないか。処理に困るようなものは絶対に持ち込まない」と訴えた。
演説後、報道陣に「(がれきの放射線量を)国と県や市町が一緒に測ることも一つの考え方だ」と指摘。両町での積み込み、県内での積み出し、焼却処理後と各段階で放射線量を測定し、県民の不安の払拭(ふっしょく)につなげる考えを示した。
このほか、野田佳彦首相が目指す2014年の消費増税に理解を求める一方、議員定数の削減や税金の無駄遣いの排除に全力を挙げる考えも強調した。細野氏が大震災後、地元で街頭演説したのは初めて。 (我那覇圭)
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