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事件
【東日本大震災】津軽海峡いつ越えた? 被災地の小型船が兵庫・香美沖に
2011.12.31 21:25
[東日本大震災]
31日午前10時35分ごろ、兵庫県香美町香住区余部沖の日本海を航行中の漁船から「船が漂流している。人はいない」と118番があった。香住海上保安署の巡視艇が沖合約1・2キロで漂流していた小型船(長さ5・7メートル)を発見し、香住東港に曳航した。
船体の「岩手」の文字や登録番号をもとに、釜石海上保安部(岩手県釜石市)が確認したところ、同県大槌町の吉里吉里(きりきり)港で使用されていた船と判明。所有者は同町の男性だが、東日本大震災で亡くなっていたという。
大槌町と香美町は、直線距離で約800キロ離れているが、津軽海峡を越えて漂流してきたとみられる。
同保安署によると、船は半分水没している状態だったが大きな損傷はなく、船外機は付いていなかった。
同保安署の職員は「通常では考えられない」と驚いていた。
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