異なる立場の人が旬の時事問題について徹底的に意見を戦わせる年末の恒例番組。エンタメと報道のちょうど間を狙っている。とはいえ、扱う話題は硬派だ。今年のテーマは一年を振り返るのに欠かせない、原発や国家破綻など。原発労働者のリクルートの現場も報じている。
特に原発と放射能問題に関しては「何十年かたたないと本当のところは誰も分からない。国も学者もはっきりしたスタンスがとれないから結果的に判断が国民に委ねられている。番組ではいろいろな立場のいろいろな意見が出た。これが判断する材料になればいいなと」。何かと話題になったタレントの山本太郎をはじめ16人が参集し、口角泡を飛ばす。
司会のビートたけしは“視聴者代表”。時には質問し、時にはバトルにまきをくべる。「お笑いと、世の中のことを語るのと両方できるのは、たけしさんしかいません」【高橋咲子】
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■人物略歴
東京都出身。早稲田大法学部卒業後、98年毎日放送入社。ラジオの看板番組「ヤングタウン」担当後、報道へ。大阪府警担当などを経て07年に東京支社テレビ制作部。「情熱大陸」プロデューサー。37歳。
毎日新聞 2011年12月26日 東京朝刊