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エンタメ
【回顧 平成23年】シネマ コメディー健闘、邦画に佳品
今年の映画界は邦画、洋画ともに大ヒット作は少なく、東日本大震災の影響もあって年間興行収入は過去最高となった昨年の8割程度にとどまることが確実となっている。その中で、国際映画祭での日本人の受賞や、邦画で佳品が目立つなど収穫もあった一年だった。(市川雄二)
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■3・11の前と後
日本映画製作者連盟によると、10月末現在、大手13社の興行収入は1440億円で昨年同期の80・1%。大震災が発生した3月11日を境に映画興行は様変わりしたといっていい。残念な例はクリント・イーストウッド監督(81)の秀作「ヒア アフター」だ。2月19日に封切られたが、冒頭に津波のシーンがあることから配給元が考慮し、地震発生の翌週に上映中止。中止や延期になった映画は十数本に上った。
■商業映画に新風
震災から半年後の9月に公開された「モテキ」や、さらに1カ月後に封切られた三谷幸喜監督(50)の「ステキな金縛り」などコメディー映画が健闘した。映画関係者は「(震災後に)ようやく落ち着きを取り戻し、笑いを求めていた観客とタイミングも合った」と分析する。
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