ヨルムンガルド10巻
tokyufubai
2011-12-30
...び付いた存在ではなく、一緒に活動してきた仲間意識があるに過ぎない。その仲間と仲間以外の人間を区別するココの意識は欧米的というよりも日本的である。普遍性を描きつつも内面には日本的な要素のある作品である。林田力 http://hayariki.net/
家政婦のミタ最終回
tokyufubai
2011-12-29
...白味がなくなる。最終回の前半は三田が母親として子ども達に厳しく接するという従前と異なる展開で不気味さを発揮した。三田の口真似はビジネスシーンでも流行したが、キッパリと断るところも真似したいものである。林田力 http://hayariki.net/
信長協奏曲
tokyufubai
2011-12-24
...いという意識が乏しい。現代を思い出すこともない。 第二にタイムスリップ物におけるタイムスリッパーの最大の強みは未来を知っていることであるが、本書の主人公は歴史知識がない。明智光秀も知らないほどである。林田力 http://hayariki.net/
フェアリーテール天狼島編終結
tokyufubai
2011-12-23
...激変した世界や人物に驚く浦島太郎的展開はある。これをバトル漫画に適用することは新機軸になる。主人公達はパワーアップせず、周囲の新たな強豪を成長させることで強さのインフレによる世界観の破綻を回避できる。林田力 http://hayariki.net/
とうほく妖怪図鑑
tokyufubai
2011-12-20
...である。たとえば狐の嫁入りには共同体の秩序を見出す異物としての嫁への警戒感が反映されていると指摘する。実際、現代でも相続紛争の泥沼化の原因として嫁の口出しが指摘される。妖怪は現代に通じるテーマである。林田力 http://hayariki.net/
ゴルゴ13ビホルダー
tokyufubai
2011-12-18
...室に新しい空気を持ち込んだダイアナ妃に対しては保守層から激しいバッシングがなされたが、この作品では昔気質の宝石職人がダイアナ妃寄りであることが興味深い。保守的とされる英国の人間味あるモラルが描かれた。林田力 http://hayariki.net/
サンクチュアリ
tokyufubai
2011-12-17
ポルポト政権下のカンボジアで地獄の体験をした二人の少年が政治家とヤクザになり、表社会と裏社会の双方から日本を変えていこうとする物語である。二人が周囲の人々を変え、動かしていく展開が清々しい。林田力
NARUTOナルト58巻
tokyufubai
2011-12-14
...自分の攻撃を説明しながら戦うという奇妙な戦いが展開される。数多くのキャラクターが入り乱れての戦闘は間延びしがちであるが、風影の母の真実や操られるだけで終わらないイタチの活躍など飽きさせない展開である。林田力 http://hayariki.net/
家政婦のミタ第八話
tokyufubai
2011-12-11
...であったことは意表を突かれた。回想シーンを使わず、三田の語りで過去を説明する。これで視聴者を引き込めるところに女優としての実力を見せている。 自らの不幸と重ね合わせての祖父への語りかけは説得力がある。林田力は東急リバブル東急不動産から不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りされた被害経験がある。故に二子玉川ライズなどのマンション建築紛争やゼロゼロ物件詐欺などの住まいの貧困問題では被害者で...
トリコ17巻
tokyufubai
2011-12-10
...が魅力的であり、それが教育的な効果をもたらす。 この話は美食会の暗躍というシリアス長編へのつながりをほのめかしつつも、お笑いキャラが意外な能力を発揮する落ちで終わる。ここにも価値の多元性が現れている。林田力 http://hayariki.net/
ブリーチbleach
tokyufubai
2011-12-09
...。これは白哉らしくないと感じたものだが、月島への嫌悪から自らが傷つくことを受け入れる戦士であることが分かる。実力的には消化試合のようになったフルブリンガーとの戦いであるが、死神の魅力が新たに描かれた。林田力 http://hayariki.net/
blood真剣師将人
tokyufubai
2011-12-07
...いる。将棋そのものの描写も少なく、ヤンキー喧嘩漫画のノリである。そのため、将棋ファン向きではない。このままヤンキー喧嘩漫画で終わるのか、ヤンキーとは別世界の将棋の世界の深淵が描かれるのか、注目である。林田力 http://hayariki.net/
危険だらけの二子玉川ライズ
tokyufubai
2011-12-06
...解決しなければならない問題が山積みである。 NEWSは二子玉川ライズ2期事業認可取消行政訴訟の口頭弁論の傍聴も呼び掛ける。口頭弁論は2012年1月24日15時半から東京地裁522号法廷で開催される。(林田力) http://www.hayariki.net/futako/
ジーン・ワルツ
tokyufubai
2011-12-04
...作品は医療が中心であるが、医療以外でも鋭い社会批判を展開する。夢見る黄金地球儀では、街の個性を喪失する再開発を風刺した。本書でも低層建築中心の地方都市の青い空と霞ヶ関の灰色の高層ビルを対比させている。林田力 http://hayariki.net/
デッドマンワンダーランド11
tokyufubai
2011-12-03
...い型の主人公が風刺された。 その点で目を背けていた過去を直視するという展開は自分との戦いでありながら、現実逃避の真逆である。過去を水に流すことを是とする非歴史的傾向のある日本社会において有意義である。林田力 http://hayariki.net/
聖おにいさん
tokyufubai
2011-11-27
...という際どい作品である。ギャグテイストの中でも深い宗教理解に通じる真実味を感じさせる描写がある。例えば神の子として宿命づけられたイエス・キリストが大工の息子として普通の生活を送っていた頃の苦悩である。林田力 http://hayariki.net/
恋愛禁止条例第五巻
tokyufubai
2011-11-26
...ての魅力であるが、そればかりでは実在のAKBのプロモーションにならず、制作側としては痛し痒しである。この時点で正規メンバーとの圧倒的な実力差を描くことで、ステージの奥深さと正規メンバーの力を表現した。林田力
家政婦のミタ第6話
tokyufubai
2011-11-24
...白さを取り込んでいるものの、視聴率的には苦戦している。あまりに個性的なキャラクターは個性と縁の薄い日本社会では嘘臭くなってしまう。普通の人々が感情をむき出しにする家政婦のミタにリアリティを感じやすい。林田力
活断層
tokyufubai
2011-11-23
...を聞こうとする人物として描かれる。これは二子玉川ライズなど現実の開発紛争とは大きく異なる。それでも開発推進者は本当の意味で地元に向き合ってはいない。その地元への配慮には独り善がりな虚しさが漂っている。林田力 http://hayariki.net/
巨人の内紛はTPPの目くらましか
tokyufubai
2011-11-13
...。今回が仕込みならば、体制側は身を切っていることになる。冤罪事件を捏造するほどの余裕はなくなり、自爆テロを余儀なくされるほどは追い詰められていることになる。ささやかではあるが、市民側の一歩前進になる。林田力 http://hayariki.net/