政治消費増税「政府案」決定の舞台裏 首相を覆う孤立の影+(3/3ページ)(2011.12.31 00:19

  • [PR]

政治

  • メッセ
  • 印刷

消費増税「政府案」決定の舞台裏 首相を覆う孤立の影

2011.12.31 00:19 (3/3ページ)

 「首相は、『郵政民営化』を旗印に衆院解散に打って出た小泉純一郎元首相をまねようとしている」

 消費税問題に執念を燃やす首相に対し、党内でこんな声が出始めている。議員たちは、「増税」を旗印にした衆院解散の可能性を敏感に嗅ぎ取っている。

 増税反対派の対応にも微妙な変化が起こっている。

 執行部の運営に腹を立て総会を途中退席した山田正彦元農林水産相は、30日未明まで数人の議員と官邸近くの居酒屋で飲みまくり、「本来の民主党に戻そう!」と叫んだ。出席者の一人は「分党」の可能性もちらつかせ、従来通り首相との対決姿勢を示した。

 かたや、「首相一人のためにこの国や政権があるわけでない」と断言していた川内博史衆院議員は、総会後に藤井氏とガッチリ握手した。党の「増税を慎重に考える会」の田中慶秋会長も「首相が政治生命を賭ける思いなら、協力していかねばならない」と述べた。2人は首相に理解を示してるのではない。首相の“暴発”を警戒しているのだ。

 首相の孤立感は徐々に深まっている。(水内茂幸)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital