事件総連、北に2200万円 葬儀隠れみの 現金運ぶ2011.12.30 07:49

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総連、北に2200万円 葬儀隠れみの 現金運ぶ

2011.12.30 07:49 金正日総書記

 金正日総書記の葬儀に出席した在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の代表団メンバーらが、34人で少なくとも計約2200万円を持って出国していたことが29日、公安関係者らへの取材で分かった。公安当局は、経済制裁などで外貨不足に苦しむ北朝鮮本国からの指示で、葬儀を隠れみのに外貨を運んだとみている。

 代表団のメンバーらは今月23~26日に南昇祐副議長ら計47人が、複数の集団に分かれて、羽田空港から北京を経由するなどして平壌入りした。このうち26日に出発した34人が持ち出した現金の申告総額は、計約2200万円に上った。

 7人は持ち出しの申告義務が生じる10万円以下だったとみられ、申告額はゼロ。残り27人で計約2200万円を申告しており、1人平均で約80万円を北朝鮮に持ち込んだことになる。

 代表団は、年内に日本に帰る見通しのため、滞在期間は実質数日。しかも、北朝鮮は日本より大幅に物価が低く、80万円もの滞在費がかかるとは考えにくいことなどから、公安関係者は本国からの指示で、外貨を可能な限り持ち出した可能性が高いとみている。

 関係者によると、最も多く持ち出したとみられるのは、在日本朝鮮民主女性同盟の幹部で約300万円。在日本朝鮮青年同盟の幹部ら6人は200万円台、総連東京都本部の幹部は約150万円を申告していた。

 判明した34人の中に総連最高幹部クラスの南副議長らは含まれておらず、公安当局は、ほかの最高幹部らも、北朝鮮に多額の現金を持ち込んだ可能性があるとみている。

 北朝鮮に対しては経済制裁が行われているため、商取引などで物品を無許可で持ち込むことは禁止されているが、個人の現金の持ち込みなどは届け出れば認められる。

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