闇を斬れ！
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またもや大阪市職員の不祥事である。
橋下市政下での初の逮捕者という記事。
今回あえてスポーツ報知から引っ張ってきました。
（新聞紙上でぼこぼこという語を初めて見ました（笑）。）
現業職員が大阪市に多い理由は、清掃事業にしろ道路維持事業にしろ下水道事業にしろ公園関連事業にしろ、民間の技術水準が低い段階から大阪市が事業に手がけていたからで、新進の政令指定都市なんかでは現業職員はあまり多くいないのですが、右肩上がりだった日本経済の中で他の公務員職場にもれず、市民の税を預かっているという感覚が無くなった大阪市では、クローズドショップが異常に発達した歴史があります。
橋下氏が大阪市の労働組合を異常と感じるには理由があります。大阪府では大まかに職員の１／３が共産系の府労組、職員の１／３が民主系の府労連ですが、残り１／３はノンポリです。日本経済が好調であった事を考えるとまだこの数字は、職員に選択の自由があったのでしょう。ところが大阪市では新規採用職員は、その採用時研修の最後のプログラムの中に、当局と手を組んでいた市労連の連中からの組合活動について説明を受けさせられ、彼らの監視下、組合入会への誓約書にサインをさせられます。だから組織率は粗１００％なのです。
そんなところ両方に身を置けば、違いが明らかに感じ取れます。
もちろん当局交渉では大きな力を持つとともに、当局側との馴合い関係が闇へと続き、市民の目とはかけ離れた世界で各種手当が創設され、１人当たり人件費がぶくぶくと膨れ上がっていきました。背広をはじめ福利厚生もやりたい放題でした。
問題になった市役所地下１階の賃貸料も昔は無償でした。例の厚遇問題以降、賃貸料を市側が要求するようになったのですが、それまでは市役所だけでなく、各支部である区役所や事業所など、ありとあらゆる大阪市職員がいる殆どの職場で労働組合の事務所が無償で貸与されていました。
市労連は他の労働組合の手口と同様、「職員の生活を守れ！」という言葉を盾に組織を肥大化させ、その力を背景に市長選挙に大きな影響を与えてきました。
不祥事を発生させる職員の多くが入会する現業職員の労働組合である大阪市従業員労働組合はピーク時ではその組合員は１万人に迫っていました。
特に職員団体ではなく労働組合の結成を選択した大阪市従業員労働組合は、選挙活動が職員団体と違って自由に行えます（もちろん勤務時間中は無理ですが。でも橋下氏が怒った大阪市交通局職員労働組合（大交）は勤務時間中に選挙活動を行っていたことが今回の選挙で今さらながら明らかになりました）。
大阪市職員が起こす不祥事は殆ど現場職場で起こっています。淀屋橋やＡＴＣでは殆ど起こりません。市長が統治するには職員数さえも大きいのか本庁機能のない現場職場ではコンプライアンスが行き届いていないのです。この対策については今後の新市長の手法を注目したいと思いますが、若干の背景を書きます。
橋下新市長はとうとう大阪市の闇である現業職員の採用ルートの調査を総務局長に指示しました。その結果がどのように報告されるか注目していますが、闇は闇で、闇の中にあるものの全容を知る人は非常に少ないのです。
現業職員は人事委員会採用ではなく、環境局や建設局など各局が採用試験を行ってきました。この試験は競争試験ではありません。あくまで選考試験です。選考試験とは今の大阪市の人事異動と同じ方法であります。その異動（採用）内容に客観性は求められません。当局側が「『適任だ』と認めるものを採用した！」と言えば、あとは説明できる試験結果を用意さえすればいいのです。
当局に対して、労働組合と同じような動きをしたもう一つの勢力、それは議員たちです。
どこの公務員組織でも議会は最高意思決定機関です。狡猾な大阪市の官僚どもはこの連中とも手を組みました。（でもこれは大阪市だけではありません。恐らくどこの市町村、都道府県、もちろん国において同様の姿なのです。単に共産党だけが仲間外れにされているだけなのです。）
ここまで書けば現業職員の採用ルートも察しがつくと思います。これ以上は書きません。
それと同和団体。これらの力関係から採用されている現業職の職員たちは、その力関係が各局にとって都合の良い順序で採用されても不思議ではありません。特に同和対策は市の施策で促進していくことが求められますので、同和団体からの推薦者は絶対優位でしょう。促進しなければそのことを直接市へ圧力をかけることができるからです。（しかしこれも飛鳥事件以来、かなりトーンダウンしているとのことです。）
ただこのことは市役所周辺の部分だけです。採用された職員とこれら局の力関係名簿に名を連ねる連中との関係を知るのは当事者以外にありません。黒い噂もあります。当事者さえも知らないパターンもあります。
話がかなりそれましたが大阪市職員の不祥事の原因と採用ルートとの関係がどのように解明されるか注目していきたいと思いますが、これら職員を生み出した背景には、市（の官僚）を中心とした不健全な構造的体質が過去にあったからです。
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大変面白かったです＾＾。
公務員の人件費大幅カット＆日教組の完全排除は全面支持します・・・。
退職金全額カットや年金の大幅カット等々まで切り込んでほしいです・・・。できるなら。
橋下氏の国政進出は断固反対します・・・。
彼のやろうとしていることは「第二の小泉・竹中路線」ですから。
これ以上やると・・・。日本が死にます・・・★。
2011/12/29(木) 午後 11:14 [ 刃牙 ]
刃牙さんコメントありがとうございます。
公務員の人件費削減について橋下はきちっとやってくるでしょう。
学校職場に勤務する職員にも不祥事が多く発生しています。なぜなら政治の直接干渉を受ける立場でないのと教育委員会事務局のコンプライアンス統制がやはり届かないからです。こういった職場は怠劣な組合思想が蔓延って払拭されにくいのです。
我々公務員は仕事にその原点を「市民・住民のため」というところに据え、公共の福祉の向上のためにのみに力を出すことを勤務時間に求められます。勤務時間中に組合活動するなどことは完全に原点を外しています。
2011/12/29(木) 午後 11:47 [ やってきたヨッパライ ]
ただ・・・。勘違いてほしくないのは、本当に無能というか「イラっと」する市役所の職員はいます。
市役所の中に入ることがあるのですが・・・(なんか変なバッチをつけて＾＾。)
とにかく処理が遅い(仕事が遅い。民間で1人でできることを3人ぐらいでやっている。)
そういう人達や、部落関係をガンガンカットしてほしいんです。
本当に有能な人は給料高くても文句は言いません・・・。
まあ・・・いるとしても・・・。100人に1人ぐらいですかね・・・。
2011/12/30(金) 午前 0:02 [ 刃牙 ]
参考になります。それにしても組織率100%はすごいですね。橋下改革は、方向性として間違っていないと思いますので、期待します。膿を出す・・・市の再生のためには必要なことだと思います。
2011/12/30(金) 午前 6:15 [ tamba ]
tambaさんコメントありがとうございます。
大阪市の職員（もちろん管理職は除く）の労働組合への加入はもちろん極一部の共産系組合もありますし、反主流派組合もありますが、その殆どは市労連系（民主系）労働組合の組合員です。彼らはこれら採用のみならず、昇格にも大きな影響力を持っていました。
１８８９年市制発足以降、この長い歴史の中で、大大阪市の中では自律的に公平・公正を基にして内部規律が確保されてきたことが一度もありませんでした。
だから、今橋下のような人間がやろうとしていることを、長い歴史の中で一時期の珍事にしてはいけないのです。これを機に市民を中心に橋下氏も含めて大阪市が一部官僚どもの勝手にさせるのでなく、市民総意のものとしていかなければいけないと目を覚まさなければいけないのです。
2011/12/30(金) 午前 11:06 [ やってきたヨッパライ ]