2011年12月22日 (木)突撃!ウタ♪ウッキー☆ミ 第5回「紅白 特殊効果編」
第5回「紅白 特殊効果編」
ウタ♪ウッキーは、NHK局内の撮影スタジオにやってきました。ドラマ用に組まれた大型セットの迫力に驚きながら、進んだ先で二人を待っていてくれたのは山口千波さん。今回は、テレビ番組の収録やステージにおいての特殊効果を担当する山口さんに、紅白歌合戦でのお仕事内容についてお話を聞くことができました。
ウー♪とター♪は歌うことが得意ですが、しゃべるのはまだちょっと苦手なので、歌が大好きなスタッフが通訳してお届けします!
山:いらっしゃい、ウタ♪ウッキー!私の仕事場へようこそ。
ウ:ウキキ、ウキー!(山口さん、こんにちは!)
タ:ウキキウキ、ウキ?(山口さんが担当してるのって、どんなお仕事なの?)
山:私が担当しているのは特殊効果。NHKで放送中のドラマ『坂の上の雲』や大河ドラマ、連続テレビ小説といったNHKが制作する番組の中で、雨、風、雪などの自然現象を収録スタジオに再現させたりしているんだよ。
ウ:ウキ!キキウキー?!(すごい!山口さんは魔法使いなの?!)
山:残念ながら魔法じゃなくて、小さい道具から大きな道具までいろいろ使って自然現象を作りだしてるの。例えば台風や嵐のシーンを再現するための大型の扇風機がこれ。
ウ:ウキッウキー?(うわ~すごい風!)
山:音楽番組などでは、アーティストさんが歌っているステージ上にドライアイスを流したり、花火を上げたり、客席に向かってテープをパーンと発射したり、あとはCO2(シーオーツー)っていう白い煙を噴射したりして、ステージを盛り上げたり華やかなものにするんだよ。
ウ:ウキウキ!ウキウキッウキ?(すごいすごい!紅白でも同じことするの?)
山:紅白歌合戦は音楽番組だから、今言った特殊効果と同じお仕事になるね。一年を締めくくる音楽番組だから、全然規模や数は違うけどね。
タ:ウキッウキー(じゃあ準備も大変だね)
山:出演者が発表されてどの曲を歌うかが決まると、その曲にどんな特殊効果をプラスするとよりステージが盛り上がるか、華やかになるかという打ち合わせが始まる。総合演出ディレクター、美術デザイナーと打ち合わせをして、一曲ずつ決めていくんだよ。
ウ:ウキ、キキッキウキ?(特殊効果って、今回の出場歌手55組全部やるの?)
山:さすがに全部じゃないんだけど、例えばダンサーが100人いるとか、コーラスの方たちが200人並ぶといったステージでは使わなかったりする。ただ、そこに特殊効果をプラスアルファでやることによって盛り上がるのであれば追加する。そうして一曲ずつ検討していくんだよ。
タ:ウキウキウキキー?(山口さんのチームって何人くらいいるの?)
山:15人体制くらいかな。ステージ左右、天井からの特殊効果もあるから、上にも作業する人を配置して手分けして作業するんだよ。
ウ:ウキ、ウキウキー(本番ではどんなお仕事なの?)
山:常にステージの袖にいて、リアルタイムに曲を聴きながら特殊効果を出すの。特殊効果って一曲ごとに違うものを使うから、曲の前後で次の特殊効果を準備する。その時間は短くて、30秒とか長くても1分半という時間の中でセッティングしないといけない。特にエンディングで舞う紙ふぶきは大がかりだから、2、3曲前からスタンバイしたりね。
ウ:ウキキキッキ?(ちゃんとトイレには行けるの?)
山:全曲に特殊効果があるわけじゃないから、行けないことはないかな。でも本番が始まったらあっという間に終わっちゃうんだ。
タ:「ウキキ」ウキッキキ!(「あっという間」って感想はみなさんと同じだね!)
山:集中もしているし、次から次へと曲の準備をやっているから不思議と長いなと思ったことはないし、それは皆さん一緒なのかもね。やっぱり一年間やったものの集大成みたいなところもあるし、長年やっていても緊張するしね。
ウ:ウキキ?(山口さんでも緊張するの?)
山:とにかく特殊効果のお仕事は一発勝負。危険なものを取り扱っている分ミスは許されないし、100%成功するのが"当たり前"という仕事なので、いつもドキドキ。どれだけ下準備に長く時間かけても、一曲3、4分の世界で特殊効果を出すのはわずかな瞬間でしょ?そのほんの一瞬のタイミングと一瞬の見え方に懸けているし、そこにプライドを持ってやっているんだ。
ウ:ウキッキキウキー?(やっぱり特殊効果が決まったときはうれしい?)
山:仕掛けを打った瞬間に、お客さんが一瞬ワァって沸くの!その声を聞くと「やった」って思うよね。もちろん映像でありテレビ放送だから、特殊効果が入るようにカメラさんもビシッと画を切り替えるタイミングがあって、それがすべてそろうと気持ちいいよね。
タ:ウキキッキーウキキッキ!(前回お話を聞いたスイッチャーの佐々木さんのお仕事だね!)
山:カメラだけじゃなくて照明ももちろんそう。バッと暗転して、花火がバッとついてっていう特殊効果なんかは、照明さんと呼吸があってないと出来ないことだからね。特殊効果だけがうまくてもダメだし、すべては連携。アーティストさんがいて、私たちがあって、照明があって、それを撮るカメラがあって、それを操作するスイッチャーがいて、それを見ていただくお客さんがいて、それらの息がビッタリ合うと、そうとう気持ちいいんだよ。
ウ:ウキキー!ウーキキッキ!(一瞬の連携プレー!最高の満足感だね!)
タ:ウキッキウキ?(紅白用の特別な特殊効果ってあるの?)
山:それは見てのお楽しみ!ちょっと変わったものが変わった形で出てくるかもしれない。「さすが紅白ってすごいな」って思われるものを私たちも心掛けてやってるからね。
ウ:ウキ、ウキーウキウキッキ!(本番で、どこでどんな特殊効果がくるかドキドキして見ようっと!)
タ:ウキキーウキウキー!(最後に山口さんの座右の銘を教えて!)
山:「常に100%」だね。それを目指しつつ、心掛けつつということ。毎年、よりクオリティの高い、より完成されたものを特殊効果として目指してやっています!
タ:ウキッウキ!(山口さん、今日はどうもありがとう!)
ウ:ウキキー、ウキウキー!(本番まで頑張ってね~)
投稿者:ウタ♪ウッキー | 投稿時間:23:00
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