2011年12月19日 (月)「はじめての紅白・その4 映像担当」

紅白に初めて携わる一年生ディレクターが、リレー方式で送る連載
「はじめての紅白」。
最終回は「映像担当」。
ロックコンサートなどを見ると、舞台美術における「映像」が果たす役割は、日々急速に進歩していますが、噂によると今年の紅白も、映像演出が相当すごいらしいです。

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師走。NHK放送センターの一角。
そこは「今年もまたこの季節が来た!」という人間たちの、ものすごい熱気でムンムンしてます。
(ひょっとしたら調子の悪い空調のせいなのか?本当にムンムンしてるのです)

とっくに日付変更線を超えたこのタイミングに、僕が居るのは通称「紅白部屋【こうはく・べや】」と呼ばれるプロジェクトルーム。
紅白歌合戦に携わるディレクター達の闘いの場です。
そこには、秘密の資料や歴代紅白の台本、大量のCD、食事に行けないぐらい忙しい人でもお腹を満たせるようにみんなで買い置きしたお菓子など、あらゆるものが積み重なっています。
目の前のモニターには、毎年注目されるあの人の、リハーサルの様子が!
気になってもう、仕事が進みません。大みそかに向けていろんなものが渦巻いている空間です。

そんな部屋の片隅の、さらに机の片隅にちょこんとパソコンを置いて(机の上もなかなか散らかっているもので・・・)この文章を書いているのが、わたくしI村と申します。
せんえつながら簡単に自己紹介をいたしますと、6年前にNHKに入局し、東京でラジオ番組を担当した後、四国・香川の高松放送局へ転勤。
そこから4年間、あたたかい四国の皆さんとおいしいうどんに支えられてきたのですが、30歳を迎えた今年、東京にまた異動。
今はバラエティー番組の仕事をする部署にやってきました。
ふだんは「鶴瓶の家族に乾杯」で、全国を飛び回る旅の日々を過ごしております。(←こちらもぜひご覧ください!)

そんな芸能ディレクター1年生のI村が、ことし紅白で初めて担当するのが「映像担当」というチームです。
トラディショナルな紅白ファンは「歌で競い合うのが歌合戦でしょう。映像って何するの?」とおっしゃるかもしれません。
しかし!去年の紅白、みなさん覚えてますか?
キッズショーの時には怪物くんたちの映像が出てきたり、また平原綾香さんのステージでは世界中のアニマルがものすごい勢いで現れては消えたり・・・。
大きな時計も出てきましたね。
ステージの背景にはたくさんの映像や写真が映し出され、もともとじゅうぶん素晴しい歌の世界のイメージを、映像の面白さによって、さらに盛り上げる「お手伝い」をするのが、映像担当チームのミッションなのです。
 
紅白の映像は年々進化しています。
LEDスクリーンの進歩に伴い、より高精細で鮮やかな映像がステージに出せるようになってきました。
今年はそんな新しい技術を使い、歌のイメージを大切に活かした楽しい映像をたくさんご用意しています。
また、トップクラスの映像クリエイターさんにも多数参加していただいてます。

さらに!今年はこれまで見たことの無いような驚きの映像世界にもチャレンジします。
さっきもその映像を作っていただいておられるチームの方々との打合せがありましたが、それはもう・・・!現時点では何もお伝えできないのが残念ですが、きっと大みそかには、観た人誰もが興奮し、話題にすることでしょう。
そんなことを想像して、僕も興奮しています。要チェックです。

時代は変わっても、いつの時代も紅白は「夢のステージ」。
紅白に関わる一個人として、そんな気持ちを持っています。
映像担当という仕事を通じて、出場者の皆さんと、歌と、そして日本じゅうのみなさんがより近づけるような「橋渡し」ができたら・・・。
そんな夢を持って昼夜を問わず編集機と格闘中です。

そんな訳で、今年の紅白。歌だけじゃなく「映像」にもぜひご注目ください!
のこり半月。2011年と心中する覚悟で、ラストスパートをかけていきます!!

(映像担当:I村)
 

投稿者:新人スタッフ | 投稿時間:15:45
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