2011年12月16日 (金)突撃!ウタ♪ウッキー☆ミ 第4回「紅白 TD/スイッチャー編」
第4回「紅白 TD/スイッチャー編」
ウタ♪ウッキーは、第62回NHK紅白歌合戦の舞台となるNHKホールへとやってきました。裏口からロビーを抜け奥へ進んでいくと、テレビモニターとボタンだらけの部屋へ到着。そこで二人を待っていてくれたのは、本番当日のTD(テクニカルディレクター)とスイッチャーを担当する佐々木剛さん。今回は、テレビ番組には欠かせない画面作りの一角を担う佐々木さんにお話を聞いてみました。
ウー♪とター♪は歌うことが得意ですが、しゃべるのはまだちょっと苦手なので、歌が大好きなスタッフが通訳してお届けします!
佐:お、来た来た。ウタ♪ウッキーのお二人さん、こんにちは!
タ:ウキ、キキキー?(こんにちは!佐々木さんは紅白歌合戦で「TD」と「スイッチャー」っていうお仕事を担当してるんだよね~)
ウ:ウキッウキ??(「TD」ってなーに??)
佐:TDとは「テクニカルディレクター」のこと。役割はいろいろあって、カメラ・照明・音声・VEといった技術セクションのまとめ役なんだ。いわゆる技術的責任者ってところかな?
タ:ウキウキキキウキー?(紅白では何人くらいの技術スタッフさんがいるの?)
佐:カメラさん、照明さん、音声さん、各部門のチーフ同士5、6人でプロジェクトチームを組んで毎日打ち合わせをしているんだけど、当日スタッフとなると全員で100人以上いるんだよ。
ウ:100ウキ!(100人!)
佐:人数からも分かるとおり、紅白歌合戦で扱う機材の数は膨大。そのたくさんある機材をシステムとして効率的に組むことで安定した生放送を出せるようにするんだ。
タ:ウキウキーウキウキ!(大事な準備だね!)
ウ:ウキウキッキーキ?(「スイッチャー」も準備のお仕事なの?)
佐:スイッチャーというのは、僕が本番中に担当するお仕事。カメラからの映像をボタンで切り替える(スイッチングする)お仕事のことなんだ。紅白ではカメラが20台近くもあって、それぞれに割り振られた20個のボタンを正確に瞬時に切り替えるんだよ。
タ:ウキッキキウキー!(だからこの部屋にはテレビ画面やボタンがたくさんあるんだ!)
佐:ここはNHKホールの副調整室というところで、カメラからの映像をまとめるところ。ここで生の映像と台本を見ながら切り替えているんだ。
ウ:ウキー?(これが台本なの?)
佐:そうだよ。カメラマンや演出ディレクターと事前に打ち合わせをして、僕らスタッフの台本が完成するんだ。
タ:ウキウキウキー(細かいところまで書き込まれているんだね。)
佐:これは生放送番組でカメラ映像を切り替えるための台本。ここにはカメラを切り替えるタイミングが書いてあるんだよ。リズム、歌詞、ダンス以外にも、ライトチェンジや、歌手の方の動きや表情などに合わせてタイミングが練られているんだ。
ウ:ウキッキ!ウキキー!(台本通りに切り替えればいいんだ!じゃあウー♪もやってみる!)
タ:ウキッキキウキ~(ター♪もやってみたい~)
佐:なかなか上手だね。でも「台本通りスイッチを押す」ということだけではダメなんだよ。機械的に切り替えるだけでは伝わらない部分というのが、実はいっぱいあるんだ。アーティストさんが一番伝えたいところを捉えて、カットとカットの間を飛び越えて出てくる「生」の部分をどれだけ織り交ぜられるか、ということを心がけて切り替えるんだよ。ちょっと難しいかな?
ウ:ウキキ・・・(む、むずかしい・・・)
佐:だから人によって演出は変わってくるし、同じ曲や同じカット割りでもスイッチャーが変わったら別の映像になるし、伝わり方も違うものになるのさ。
タ:ウキキキウキ(「伝える」って言葉でも難しいもんね)
佐:アーティストさんも真剣に思いを伝えようとしているわけだから、スタッフもその思いに対しては真剣。僕の指先にはそのカメラマンが繋がっていて、アーティストさん、そしてカメラマンや演出ディレクターからの思いをつないでいくっていう意識が強いんだ。その思いのリレーをつなぐアンカーのつもりでやっているよ。
ウ:ウキウキキ。ウキッキー!(佐々木さんの手でお茶の間に届けるんだもんね。「思いのリレー」。かっこいい!)
タ:ウキウキ、ウッキ?(二つのお仕事をやるってやっぱり大変?)
佐:TDとしては事前準備、本番ではスイッチャーとして4時間半を一人でカメラ映像を切り替え続けるから大変だけど、その分やりがいは感じるよ。出演者とスタッフみんなで作り上げたスペシャルなステージを、視聴者の皆さんにお届けする責任があるからね。
ウ:ウキキキ・・・(やっぱり本番中はトイレには・・・)
佐:行けないね(笑)
ウ:ウッキ~!(行けないんだ~!)
タ:ウキッ、ウキウキッキ!(最後に佐々木さんの座右の銘を教えて!)
佐:そうだな。「ファーストインスピレーションを大切に」だね。この仕事を始めて、様々な経験から学んだことです。自分の中で紆余曲折したときにはこの言葉を信じることにしています。自信を持つことは難しいだけに心がけている言葉なんだ。
タ:ウキッ、ウキウキ!(佐々木さん、今日はどうもありがとう!)
ウ:ウキキーウキウキ~!(本番も頑張ってね~)
そしてウー♪とター♪は、佐々木さんや各部門のチーフの皆さんがいるプロジェクトルームにごあいさつをして、次の取材へと向かうのであった。
投稿者:ウタ♪ウッキー | 投稿時間:12:00
トラックバック
■
■この記事へのトラックバック一覧
※トラックバックはありません