避難所が閉鎖され、体育館に残された荷物をボランティアが運び出した=31日午後1時24分、岩手県山田町の山田高校、葛谷晋吾撮影
最大約2500人が避難していた「ビッグパレットふくしま」の閉所式で、震災直後の避難所の映像を見る被災者たち=31日午後5時52分、福島県郡山市、河合博司撮影
東日本大震災から半年を前に、被災地で避難所の閉鎖が進んでいる。岩手県では31日、県立山田高校(山田町)が閉鎖され、避難所がほぼ解消。福島県でも最大の避難所だった「ビッグパレットふくしま」(郡山市)が閉鎖になった。
岩手県では震災直後、399カ所の避難所に5万4千人が避難していたが、8月中旬にすべての仮設住宅の建設が完了。学校や公民館といった公共施設の避難所としては最後となった同高校体育館では31日、高校生や町職員らが集まり、鍋や扇風機、毛布などを次々にトラックに積み込んだ。
福島県でもピーク時に7万3608人が体育館や公民館などの1次避難所に避難していたが、10カ所、346人まで減った。この日にビッグパレットであった閉所式では、避難生活を記録した映像が流れた。
宮城県では仮設住宅の建設完了が9月下旬にずれ込み、3675人がなお避難所暮らしを続けている。(斉藤純江、日高奈緒)