呉市狩留賀町の狩留賀海浜公園で、人工海浜が直径約1・5メートル、深さ約0・7メートルにわたって陥没した問題で、県は28日、陥没箇所を年明けに修復すると発表した。また、周辺を地中探査レーダーで調べたところ、空洞やゆるみがあるとみられる箇所が10カ所見つかった。
調査は20、21日に実施した。人工海浜は基礎捨石の上に被覆石を置き、その上に砂を敷き詰める構造。被覆石の隙間(すきま)から、干満による水の流れで砂が流れ出て地中に空洞が生じたとされる。県は被覆石の隙間を砕石で埋めるなどし、今回の調査で判明した地点も、隙間があれば同様に対処する。
また、坂町の坂海岸(ベイサイドビーチ坂)でも突堤のブロックの間から砂が漏れていたため、隙間を埋めるよう対処している。【矢追健介】
毎日新聞 2011年12月29日 地方版