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【サッカー】

強行出場の川澄 フル回転 INAC 連覇&2冠王手

2011年12月28日 紙面から

前半、チーム2点目のゴールを決め、沢(右)らに祝福されるINAC神戸の川澄=国立競技場で

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◇全日本女子選手権決勝 INAC神戸4−1岡山湯郷

 サッカーの全日本女子選手権は27日、東京・国立競技場で準決勝を行い、2連覇を狙うINAC神戸と新潟が、来年1月1日の決勝に進んだ。新潟は初の決勝進出。なでしこリーグ覇者のINAC神戸は前半に日本代表FW川澄奈穂美(26)のゴールなどで3点をリード。後半に1点を返されたが、終了間際に川澄が決めてリーグ4位の岡山湯郷を4−1で下した。リーグ5位の新潟は後半に日本代表MF阪口夢穂(24)の先制点などで2点を奪い、リーグ2位の日テレを2−1で破った。日テレは今季、タイトルなしに終わった。

 意地で痛みを乗り越えた。左手甲を負傷する女子代表で、INAC神戸FW川澄が、準決勝・湯郷戦に強行先発し、2得点1アシストの活躍で、チームを2年連続決勝進出に導いた。

 川澄は23日の準々決勝・狭山戦で、相手選手にスパイクで左手甲を踏まれ、救急搬送された。「完治しているわけじゃないけど(プレーが)できない状態ではない」と、出場を直訴し、3トップの左で先発すると、持ち前のスピードで湯郷を圧倒した。1−0の前半24分、MF池笑然とのワンツーから快足で抜け出して右足で追加点。3−1の後半45分にも、相手陣内で素早い寄せから、ボール奪取に成功し、最後はGKもかわしてダメ押し点を奪うなど、両チーム最多の9本のシュートを放ち、4得点すべてに絡んでみせた。

 「これで連覇のスタートラインに立てた。ここまで来たことを無駄にしたくない」。川澄が意気込むのは、決勝の相手が因縁の新潟だからだ。今季の目標だった全勝優勝を阻んだのが新潟。10月1日の対戦で、3−0から3失点して、痛恨の引き分け。「3−0から守りに入れば勝てたけど、それは私たちのスタイルじゃない。次はああならないように、成長したところをお見せしますよ」と川澄。完勝することしか頭にない。

 「本当に強いチームということを証明するために、元日はINACらしいサッカーをして勝つ」と、川澄はキッパリ。左手甲の痛みを乗り越えた女は、今度は因縁の相手に勝ち、意地でも2008年の日テレ以来、史上4チーム目のリーグ戦、全日本選手権の2冠を成し遂げる。 (相原俊之)

 

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