Jユースカップで優勝し、トロフィーを手に大喜びする(左から)水野、佐藤、高原=25日、キンチョウスタジアムで((C)N.G.E)
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名古屋グランパスがユース出身の“生え抜き”を入団前から売り出す作戦に打って出る。グランパスU−18(18歳以下)から来季、トップチームへ昇格するFW高原幹、MF水野泰輔、DF佐藤和樹の3選手が年明けの1月15日、愛知県の小牧市サッカー協会が主催するサッカー教室に参加、小学生の指導に当たることになった。
ユース出身の選手が入団発表前にイベント参加するのは、クラブ初の試みとなる。現在はオランダ1部VVVフェンロに所属する日本代表DF吉田麻也ら最多の4選手が昇格した2007年にもなかった。クラブ関係者は「地域のイベントに参加して、プレー以外にもプロとしての活動を学んでもらいたい」と、積極的に参加をうながすことになった。
同U−18は、25日に大阪市のキンチョウスタジアムで行われたJユースカップ決勝で、C大阪U−18を2−1で破り、初優勝を飾ったばかり。決勝弾の高原ら3選手はフル出場でチームの勝利に貢献した。入団前から旬の選手でもある。
最近2年間、グランパスはJ1で優勝争いを繰り広げているが、地元出身の選手は少ない。地域の子どもたちともふれあうイベントで知名度を上げた愛知県出身の3選手が活躍すれば、クラブにとってもメリットは大きくなるはずだ。 (伊東朋子)
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