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【大リーグ】

松井、苦悩の初越年 帰国にも笑みなし。去就決まらず

2011年12月29日 紙面から

米国から帰国した米大リーグ、アスレチックスからFAとなった松井秀喜外野手=28日午後、成田空港

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 苦悩の帰国−。松井秀喜外野手(37)=アスレチックスからFA=は28日、成田空港着の航空機で帰国した。メジャー9年目で初めて去就が決まらない状態での帰国に関し「特別変わりはない」と淡々と話した。現状はアスレチックスを含め、オリオールズ、レイズなど数球団と交渉している段階。松井は入団の決め手となるポイントも「特別それはない」と一蹴するなど、最後まで表情が緩むことはなかった。

 去就が決まらないままの帰国には、やはりどこか寂しさが漂う。帰国を待ち受けた報道陣に対応した約2分間の即席会見。松井の表情から最後まで笑みがこぼれることはなかった。

 「越年? 特別変わりはない。あとは待つだけ。球団決定のポイント? 特別それはない。自主トレの手応え? まだちょっとわからない…」

 「ない」という否定語の連発…。グラウンド外の松井にしては珍しく厳しい表情で、いまだ去就が定まらない苦悩を漂わせた。ヤンキース入団時の2002〜03年も正式な契約は年明けだったが、実際は年内に合意はしており、正真正銘の“越年”は初体験。すっきりした気持ちになれないのも無理はない。現時点でアスレチックスに加えてレイズやオリオールズなども触手を伸ばしているとされるが、交渉の着地点はいぜん不透明だ。

 日米通算505本塁打の松井も、今回ばかりはえり好みできない。今季は打率2割5分1厘、12本塁打、72打点。膝の状態が回復して左翼を27試合守れたが、長期離脱がなかったシーズンではメジャー自己ワーストの成績だ。来季はレギュラー保証されない可能性もある。

 「ユニホームを着たらいつも競争だから、レギュラーになれるよう頑張るだけ。それは今までも変わりない」

 来季はまさに背水のプロ20年目。まずはどのユニホームに袖を通すことになるのか、一日千秋の思いで待つしかない。 (廣田学)

 

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