NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

野田首相“まとまりました”

12月30日 1時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

野田総理大臣は、29日夜、民主党の税制調査会への出席を終えたあと、記者団が、「消費税の引き上げを巡る議論はまとまったのか」と質問したのに対し、大きくうなずいて、「はい、まとまりました」と述べました。

民主党の藤井税制調査会長は、会議のあと、記者団に対し、「最後まで反対した議員は1人もいなかった。野田総理大臣は、年内に社会保障と税の一体化を推進して、社会保障の充実と安定をはかるという信念のもとに、当初はいろいろと距離があった党内をまとめるために、大変な努力をしたし、それができたのは野田総理大臣のまったくぶれない態度だったと思う。今年度内に法案を提出するということと、野党との合意はどうしても実現しなければならないし、我々が一層努力しなければならない」と述べました。

民主党の前原政策調査会長は、会議のあと記者団に対し、「行政改革への努力や、景気に配慮して引き上げを停止することをより具体的に書くということで最終的に折り合いがついた」と述べました。また前原氏は、消費税率の引き上げの時期を半年遅らせる修正を行ったことについて、「2013年の10月に引き上げることを半年前に閣議決定をする場合、いまの衆議院議員の任期中となり、約束を違えることになるという意見が強かった。それで野田総理大臣が総合的に判断した」と述べました。

消費税率の引き上げに慎重な立場の民主党の川内博史衆議院議員は、会議のあと、記者団に対し、「みんながギリギリの努力をして歩み寄ることができた。私は、『こんなデフレの状況のなかで消費税の議論を行うこと自体が信じられないことだ』と主張してきたので、本来的にはあってはならないことだと思う。しかし、野田総理大臣がセットしたアジェンダ=政策課題であり、ギリギリの結論を見出していくかで、これだけ時間がかかった」と述べました。

民主党の有志で作る、「消費増税を慎重に考える会」の会長を務める田中慶秋副代表は、記者会見で、「100%満足はしてないが、党が一体となって進まなければならないので、この辺で妥協しなければいけないのだろう。行政改革についても、しっかりと位置づけるということで、我々の主張も、だいぶ入れられたことも評価をしていかなければいけない」と述べました。