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夕暮の繁華街。 賑わいの途切れないその一帯の中でも、駅前から伸びているメインストリートと商店街との交差点が今、その男にとって最もお気に入りの”狩場”であった。 そこには、学校や仕事帰りの女子高生・OL、出勤途中のホステスなど着飾った女達で溢れている。無論男性もいるのだがそんなものは男の目には入らない..。 男が、その交差点のガードレールに腰掛けてから2時間にもなろうとしていたのだが、未だめぼしい収穫は無い。 「ちっ。上物ってのはなかなかいねぇもんだな」 そうやって視線を泳がせていた時、向こうから派手に着飾り、速足で歩いて来る女が目に止まった 「ケバいのは趣味じゃないが、素材は...使えるか?」 男はひょいっとガードレールから飛び降り、その女の歩く先に立つと顔を上げ真っすぐに女を見つめる。 俯き加減で闊歩していた女は、不意に立はだかる男と危うくぶつかりそうになった。 「ちょっとあんた、こんなとこでボケッと突っ立ってんじゃ....」 そこまで言いかけて突然言葉を失った女の目には、その男以外に映る物は無くなっていた。 (あれっ?私何を言おうとしてたんだろ?確か誰かに怒っていたような気がするんだけど..誰だっけ...。この男の人に..ええっと..何を怒って..いや..頼もうとしてたんだったかしら?...あっそうそう私の体を見て貰うんだったわ..何故?..うーん..なんかわかんないけど..絶対に見て貰わないといけないような気が..でないと私一生後悔しそう.....だって...あっ!そうだわ..旨く行けばこの方の奴隷に成れるんだった...この方?この方って誰よ...?ええっと..この目の前に居る方..は....あっ!なぁに言ってんのよ、私ったら..この方は私が小さい頃から憧れて、いつか奴隷として御仕えしたいって思ってたご主人様じゃないの!..ああ..こんな所でお会い出来るなんて夢の様だわ。子供の頃からの願いが今、かなうかどうかって時に何をぼけっとしてたのかしら..早くお願いしなくちゃ..行ってしまわれない内に早く...) 「あ、あの..」 「なんだ?」 男の返事はひどく不機嫌そうで、その表情はそれをより大きく助長している。 「あ、あの..すみません、あの、私、昔からずっとご主人様に憧れていて..そっ、その、出来れば私を..どっ、どっ、奴隷にして頂けないかと思って...どうか..その..せめて見て頂くだけでも..その、私の..体を...お願いしますっ!」 女は顔が膝につかんばかりに頭を下げ、祈るように胸の前で組み合わせた手を堅く握り締めている。 「付いてこい」 それだけ言うと男はすぐ横にある路地の奥へと入って行った。 女は憧れの奴隷へのステップを一つクリアした事で喜びを全身に溢れさせ、弾む足取りで男に付き従った。 「さあ、何を見て欲しいって?」 「はい!あの、私の体を..。私、ご主人様の奴隷に成るために小さい頃から体を磨いて来たんです」 「体のどこをだ?服を着たままで見れるのか?」 「あ、いえ、申し訳ありません!すぐに脱ぎますので...」 女は慌てて真っ赤なスーツを脱ぎ、傍に置かれたゴミバケツの上に引っ掛ける。同じくミニスカートがすとんと落とされると、ごく僅かな面積を覆うだけのパンティとその下に通されたガーターベルトが現れた。 しかし、上半身を包む薄いレースのブラウスもをぎ去り、下着を残すのみになる頃には動きが急に鈍くなりだした。 (どこまで脱げば良いのかしら?まさかいくら路地裏と言ったって、街の真ん中で全裸ってのもおかしいわよね?) 男がこれまでに見る限りでは、その女に極上の香りを感じていた。 完成され、均整の取れたプロポーション、美しくはあるものの男好きのする顔立ちは多少頭が悪そうであるが、しっかり調教すれば技術は体で覚えるだろう。 ...となればもっと細部にまで調べる必要がある。 「おい!当然それも脱ぐんだろ」 「え!下着も全部..ですか?」 「お前、奴隷の検査をなんだと思ってる?ストリップをすればなれるとでも思っていたのか?まあ、嫌なら構わんがな」 男がその場を立ち去ろうとする素振りを見せると女は慌てて駆け寄り、しがみついた。 「申し訳ありません!私の考えが間違っていました。どうか私の体の隅々までご覧戴き、ご主人様の奴隷に相応しいかご確認ください!」 (そうよ!私ったら何を考えていたのかしら?奴隷になるのに下着を脱がないで何が判るって言うのよ!ここでご主人様がお帰りになったらもう二度とチャンスは巡ってこないかもしれないのに...ああ、どうか、私の体をご主人様が気に入ってくださいます様に...) そんな思いに突き動かされ、気持ちは焦っていながらもどうすれば綺麗に見えるのか..そんなことを必死に考えつつ、ブラのホックを外し、くねくねと体を揺らしパンティを落としていく。 最後にガーターの留具を外し、足を上がるだけ上げ、男の後ろの壁にハイヒールを突き付けると、いやらしく視線を交わしながらストッキングをするすると巻きあげていった。 そうやって身に纏う物を全て脱ぎ去った後、一歩下がり乳房を手で押上げながら舐める様な視線を男に向ける。 「ご主人様?いかがでございますか、私の体は...ご主人様の奴隷に相応しいでしょうか?」 確かに素晴らしいプロポーションではあるが、自信満々のその態度に多少苛立ちも感じている。 「ふん、その程度の体なら俺の飼い犬の中にはいくらでもいる。俺を満足させるには他にも必要な所があるだろう」 「はい、もちろんです。どうか私の体の全てをお試し下さいませ」 男は近寄ると乱暴に乳房を掴み、揉み込み、捻り上げた。 「胸はまあまあだな...ケツを出しな」 「はいっ!」 嬉々として後ろを向いた女はゴミバケツに手を付き、尻を出来るだけ高く掲げた。 その間にある淫裂からは愛液が止めどなく流れ、太股をつたいハイヒールに溜っている。 じゅぶっ 男がその割れ目に指を突き入れグリグリと出し入れすると、より一層沸き出した愛液が飛散っていく。 「あ、あ、あうっ、くっ、は、あああん」 それだけで軽くいってしまった女は、手を握りしめ、肩を震わせながらもその姿勢を崩そうとはしない。 「がっ、ぐっ、あうっ、く..はぁぁ、あ、くぅぅぅ、んんん、あ、あ、あ、うぅぅぅ」 膣内を激しく掻き混ぜながら体を前後に揺すってやると、女の両腕からは力が抜け、意識は飛び、ゴミ箱の蓋に頬を擦りつけながら喉の奥から喘ぎを漏し続けている。 やがて突き入れられる指が3本、4本と増えていき、しまいには手首までもがすっぽりと入ってしまった。 (なんだ、このだらしのない穴は....) 腕を肘の辺りまで突き入れ、子宮口を指先で弄んでも女は喘ぎ続け、涎を垂らしている。 このまま内蔵を引き摺り出してやろうかとさえ思う程全てを呑込み続ける女に、男は多少飽いてきていた。 中で拳を握ったまま強引に腕を引抜くと、女のブラウスを拾い上げびちゃびちゃに濡れた腕を拭う。そして目の前で未だに物欲しそうにくねくねと揺れている尻を思い切り蹴り倒した。 一緒にひっくり返った生ゴミの中に埋れ、なおもうねっている女の大きく開いた割れ目の中に靴先を食込ませる。 その3分の1程がめり込み、かなり乱暴に掻き回した時、始めて女は苦しそうな表情を浮べ、こちらを振返った。 「お前!こんな がばがばのまんこで俺を満足させられるとでも思っていたのか?こんな使い古しじゃぁ、奴隷どころか便器にもならんぜ」 女の顔から血の気が失せ、今度は淫液の代りに涙と汗を垂流している。 「!そっ、そんな、あ...ご主人様..どうか..お願いです。お側に置いて下さい。...なんでもします。どんな事でも..。お願いです..」 「ふん、そんな腐れまんこ、いらねえよ。どうしても俺の物になりたけりゃ風俗で金でも稼いで貢ぐんだな。だが俺からの餌は貰えないと思っとけよ」 それだけ言残すと男はさっさと狩場へと戻っていく。 その場でしばらく放心していた女であったが、あきらめて淫汁と生ゴミの臭いをまとったまま汚れた服を身につけ路地裏をふらふらと出て行った。 男はその後にも何人かの女に声をかけ、路地裏に出入りしていたのだが、数分後には落胆の表情と共に男が現れ、さらにその数分後にうつろな瞳の女がふらついた足取りで現れる..といったことが何度かくり返された。 「んー、ぼちぼち河岸を替えるか」 かなり古びれた作業服にぼさぼさの頭髪と無精髭、ファッションというものにはおよそ縁遠い様相で、もしそれらが不潔であったなら浮浪者として連行されても仕方のない格好である。 とはいえ、ほかの着飾った連中と比べて一人浮いた存在であるのは間違いない。 立上り、そのほころびの目立つ尻の部分をぱんぱんっとはたいている時、目の前に人の立つ気配を感じ、男は目を上げた。 「すみません、ちょっとよろしいですか?」 大柄な壮年の警官が、言葉使いは丁寧ではあるが、まるで犯罪者を追いつめる様な目で睨んでいる。 男は一瞬迷った後、いい人風の表情を作りながら顔を上げた。 「なんですか?」 「いや、ちょっと近所の方から通報があってね。その、つまり不振な行動をしてるんじゃないかと」 (んー。ちょっといらいらして周囲への配慮が足りんかったか?迂闊だな。) 「それで、出来ればちょっと交番の方でお話を伺いたいのですが、よろしいですか?」 (んー、どうするかな? この場を逃れるのは簡単だが、ま、退屈してた事だし、ちょっとあそんでやってもかまわんが....) 俺が少し考える素振りを見せると、その警官の後ろから、ごく若い婦人警官が割込んできた。 「ちょっと、あなた。あなたが何人かの女性を路地裏へ連れ込んでいるのを見た人がいるのよ」 その婦警は明らかに配属されたてといった真新しい制服であるにも関わらずさっきの警官より横柄で攻撃的であった。 「このへんで盗撮とか猥褻行為なんてのが横行してもらっちゃ困るのよ。ちょっと交番まできてもらうわ。その前にあなたの携帯を預らせて頂ききますからね」 (ちっ。誰が盗撮なんかけちな事するかよ。見たけりゃいつでも直接見られるってのに。ま、猥褻行為ってのは間違っちゃいないがな) 俺は頭に血が上るのを感じながらもそれを押し隠し、その婦警を値踏みするように視線を舐め回す。 確かに今日出会った中では最上級レベルの美貌とスタイルではあったが、俺の怒りはまだ収っていない。 (...壊すか?) そのとき漏れた含み笑いと先ほどの視線に、背筋に強烈な悪寒を感じた婦警は頭に血が上るのをこちらは隠そうともせず、腰の警棒に手を掛けながら男の眼前にまで迫る。 大柄な警官の方は俺のことよりも彼女が”不祥事を起さないか”という方が心配な素振りで婦警の肩に手をのばしている。 確かに今のところ俺は犯罪者ではない。 先ほどの女たちが告訴する訳がないし、盗撮写真など出てくる事もない。 俺を起訴したり、ましてや暴力行為や人権侵害を肯定する事ができる筈がないのだ。 だからといってこのままやり過ごす気も無かった。 この婦警にはまだ用があるし、交番なら駅前で人通りも多いので、ゆっくり茶でも飲みながら狩りをするのも悪くない。 「いいですよ。行きましょう」 俺の平然とした態度に俺のことを犯罪者と決めてかかっていた婦警の態度が一瞬ひるんだ...かといって急に態度を変える訳にもいかず 「少し時間がかかるわよ。いいわね」 ぶっきらぼうにそう言い放つとさっさと歩いていってしまった。 その後を俺が、俺の背中に密着するように警官が、婦警の後を追いかけるように早足で歩き始めた。
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