野田総理大臣は、インド訪問の日程を早めて29日に帰国しました。消費税の引き上げに向けて、党内をまとめるために自ら慎重派を説得する構えです。
野田総理は、総理公邸でこの後、前原政調会長らと最終的な協議を行います。そして、議員会館で午後3時から民主党内の議論がヤマ場を迎えます。29日も消費税を2013年10月に8%、さらに2015年4月に10%まで2段階で引き上げる骨子案について議論が行われます。ただ、党内の反発の声はいまだに強く、党税調の幹部は、2013年の増税開始時期を半年先送りする案も検討しています。これは、「民主党政権は4年間増税しないと約束した」と主張する増税反対派に譲歩しようというものです。執行部は29日中に取りまとめたい考えですが、強引にやれば、さらなる離党者が出かねません。
野田総理大臣:「この方針通り素案をまとめ、大綱をつくり、法案を提出していく。この方針にまったくぶれはございません」
野田総理は、午後の党税調の総会に自ら出席してでも年内に取りまとめたい考えで、総理にとって29日は瀬戸際の一日となりそうです。