森喜朗元首相は28日のBS11の番組収録で、野田佳彦首相が提出を目指す消費増税法案について「自民党も賛成だと打って出たらよい」と語った。谷垣禎一総裁ら執行部は増税法案を「公約違反」と批判しているが、森氏は「反対して衆院解散に追い込んで勝った後、自民党はどうするのか。消費増税法案なんて出せない」と指摘した。
自民党も消費税率10%への引き上げを掲げており、法案に反対しても世論の理解を得られないとの見方を示したものだ。一方で野田首相には「法案を通してくれたら辞めるくらいの気持ちで(話し合いに)来なければ」と呼びかけ、「選挙は任期の最後と約束し、それまで休戦したらよい」として、「大連立」を組んで重要政策を進めるべきだとの考えを示した。