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 この物語はフィクションです。
 この物語の舞台はこの世界とよく似た別の世界であり、実在もしくは歴史上の人物、団体、国家、領域その他固有名称で特定される全てのものとは、名称が同一であっても何の関係もありません。
第一章・入学編
1−(21) 決起
 何事も無く、一週間が過ぎた。
 風紀委員会の見回り中も、勧誘週間のように闇討ち紛いの襲撃を受けることも無く、美月が予言(?)したように概ね平和だった。
 達也はようやく、平穏な高校生活を手に入れた――ように、見えた。
 所詮、束の間の平穏に過ぎなかったが。

◇◆◇◆◇◆◇

『全校生徒の皆さん!』
「何だ何だ一体こりゃあ!」
「チョッと落ち着きなさいただでさえアンタは暑苦しいんだから」
「……落ち着いた方が良いのは、エリカちゃんも同じだと思う」
 授業が終わった直後、
 放課後の冒頭。
 ハウリング寸前の大音声が、スピーカーから飛び出した。
『――失礼しました。全校生徒の皆さん!』
「どうやらボリュームの絞りをミスったようだな」
「やっ、ツッコンでる場合じゃないから、きっと」
 ボソッと呟いた達也の言葉を、耳聡く拾い上げたエリカから、すかさずツッコミが入る。
 エリカちゃんもね、とは、心の中で呟いただけで、口にしない美月だった。
『私たちは学内差別撤廃同盟「スリー・ハーブズ」です』
「プハッ!」
 思わず噴き出した達也に教室内から奇異の目が集まったが、
『私たちは生徒会と部活連に対し、対等な立場における交渉を要求します』
「クックックックックッ……」
 笑いの発作はその程度で収まってくれなかった。
「ねぇ、笑ってていいの?」
 尚も放送設備を通じたアピールは続いていたが、耳から入ってくるそれを意識から締め出すことで、達也はようやく笑いを止めることができた。
「そう、だな」
 だが、まだ少し、口調が怪しい。
「放送室を不正利用していることは間違いない。
 委員会からお呼びが掛かるか」
「……何がそんなに可笑しかったんだ?」
「いや、これが笑わずにいられるか。お前はよく平気だな、レオ」
 再びこみ上げてくる笑いの衝動をこらえているのが、傍で見ていても分かる。
「スリー・ハーブズ……ククク……平均という発想自体が、区別を認めているんだがな」
「平均?」
「どういうことですか?」
「three halves、つまり1.5……
 要するに、『1』科と『2』科を平均して1.5ってこと。
 差別撤廃とか言っておきながら、一科と二科の区別を存続させることを前提とした命名じゃないか」
 一瞬、キョトンとした顔をしていたが、直後、エリカとレオが盛大に噴き出した。
「な、なにそれ?」
「あ、アホだ、こいつら」
 苦しそうに身をよじる二人の傍らで、美月も失笑をこらえ切れずにいる。
「おっと、お呼びが掛かったか。
 じゃあ、行ってくる」
「あ、はい、お気をつけて」
 見送りの言葉は、美月のみ。
 残る二人に、その余裕は無かった。

◇◆◇◆◇◆◇

「あ、お兄様」
「深雪、お前も呼び出しか?」
「はい、会長から、放送室前へ行くようにと」
 途中で深雪と合流し、放送室へと向かう。
 しかし、その足取りは、それほど速いものではなかった。
「これは、ブランシュの仕業でしょうか?」
「団体は特定できないが、その手の輩の仕業には違いないだろうね」
 悪い予想が的中した割には、達也の表情には何処と無く安堵感が漂っている。
「いや、あの間抜けな放送をしたヤツが、知り合いじゃなくて良かったな、と」
 視線の問い掛けを感じて、言い訳するように達也は答えた。
「壬生先輩、でしたよね?」
「ああ。
 あんな放送をしたヤツと知り合いだなんて思われるのは恥ずかしすぎるからな」
「確かに、スリー・ハーブズという名称は滑稽ですが、要求自体は結構真面目なようですよ」
「バカをやっているという自覚無しに、真面目にバカをやるヤツの方が救い難い……っと」
 放送室前には、既に摩利と克人と鈴音、そして風紀委員会と部活連の実行部隊が顔を揃えていた。
「遅いぞ」
「すみません」
 ポーズだけの叱責に、ポーズだけの謝罪を返して、達也は現状確認に移った。
 放送が止まっているのは、電源をカットしたからだろうか。
 まだ中に踏み込んでいないのは、扉が閉鎖されている所為だろう。
 立て篭もり犯人は何らかの手段で、鍵をマスターキーごと手に入れたと見える。
「明らかに犯罪行為じゃないか」
 目的が手段を正当化すると考えている辺り、この連中は典型的な「活動家」らしい。
「その通りです。
 だから私たちも、これ以上彼らを暴発させないように、慎重に対応すべきでしょう」
 達也の台詞は全くの独り言だったが、鈴音はそう取らなかったようだ。
「こちらが慎重になったからといって、それで向こうの聞き分けが良くなるかどうかは期待薄だな。
 多少強引でも、短時間の解決を図るべきだ」
 すかさず、摩利が口を挟んできた。
 どうやら方針の対立が膠着を招いているようだ。
 有事の対応としては、最も拙劣な状態だった。
「十文字会頭はどうお考えなんですか?」
 達也の質問に、意外感をたたえた視線が返って来た。
 達也自身も、出過ぎているかな? と感じながらの質問だったが、膠着状態を放置するよりは良い、と考えたのだ。
 彼もまだ、大人ではないということなのだろう。
 また、大人の対応を求められる場面でもない。
「……俺は彼らの要求する交渉に応じても良いと考えている。
 元より言い掛かりに過ぎないのだ。しっかりと反論しておくことが、後顧の憂いを断つこととなろう」
「ではこの場は、このまま待機しておくべき、と?」
「それについては決断しかねている。
 不法行為を放置すべきではないが、学校施設を破壊してまで早急な解決を要するほどの犯罪性があるとは思わない。
 学校側に警備管制システムから鍵を開けられないかどうか、問合せてみたが、回答を拒否された」
 強引な事態収拾は図らない、ということだ。
 克人のスタンスは、結果的に鈴音に近いもの。
 ならば、このまま待つこともやむを得ない。
 一礼して引き下がった達也へ、摩利の不満げな視線が突き刺さった。
 その棘に追い立てられた訳でもないが、彼は内ポケットから携帯端末を取り出して、音声通話モードを立ち上げた。
 待機はやむを得ないが、何もせずに待つだけなら出しゃばって質問などしない。
 コールは五回でつながった。
「壬生先輩ですか? 司波です」
 ギョッとした視線が数本、追加された。
「はぁ、放送室に居るんですか。それは……お気の毒です」
 直後、顔を顰めたのは、ボリュームコントローラーの制御が間に合わない大声で返された所為か。
 ほぼ完全な遮音性を実現したカナル型の受話器では、推測するしかないが。
「いえ、馬鹿にしている訳ではありません。
 先輩も、もう少し冷静に状況を……ええ、すみません。
 それで、本題に入りたいんですが」
 摩利と鈴音、その他数人が、聞き耳を立てている。
 向こうの音声は拾えるはずが無いと分かっているだろうから、これから達也が、何を言おうとしているのかを、聞き逃さない為に。
「十文字会頭は、交渉に応じると仰っています。
 生徒会長の意向は未確認ですが……いえ、生徒会長も同様です」
 鈴音のジェスチャーで、達也はすぐに言い直した。
「ということで、交渉の場所やら日程やら形態やらについて打合せをしたいんですが。……ええ、今すぐです。学校側の横槍が入らないうちに。……いえ、先輩の自由は保障します。我々は警察ではないんで、牢屋に閉じ込めるような権限はありませんよ……では」
 受話器を耳から外し、端末と一緒に内ポケットへ戻して、達也は摩利へ向き直った。
「すぐに出てくるそうです」
「今のは、壬生紗耶香か?」
「ええ。待ち合わせの念の為にとプライベートナンバーを教えられていたのが、思わぬところで役に立ちましたね」
「手が早いな、君も……」
「誤解です。
 それより、態勢を整えるべきだとおもいますが」
「態勢?」
 何を言っているんだ? という顔で、摩利が達也を見た。
 何を言っているんですか? という呆れ顔で、達也が摩利を見返した。
「中の奴等を拘束する態勢ですよ。
 鍵まで盗み出す連中です。CADは持ち込んでいるでしょうし、それ以外にも武器を所持しているかもしれません」
「……君はさっき、自由を保障するという趣旨のことを言っていた気がするのだが」
「俺が自由を保障したのは壬生先輩一人だけです。
 それに俺は、風紀委員会を代表して交渉している等とは一言も述べていませんよ」
 摩利だけでなく、鈴音も、克人までもが、呆気に取られた表情を浮かべた。
 この場にいるただ一人の例外は、達也を軽く、非難した。
「悪い人ですね、お兄様は」
「今更だな、深雪」
「フフ、そうですね」
 但しそれは、楽しげな口調を伴っていた。

◇◆◇◆◇◆◇

「どういうことなの、これ!」
 案の定と言うべきか当然と言うべきか、達也は紗耶香に詰め寄られていた。
 放送室を占拠していたのは、彼女を含めて五人。
 予想通り、CADを所持していたが、それ以外の銃器、刃物は持っていなかった。
 達也から見れば、覚悟がまるでなっていないが、悪いことをしているという意識が無いのだから、中途半端になってしまうのも当たり前かもしれない。
 紗耶香以外の四人は風紀委員によって拘束されていたが、紗耶香はCADを没収されただけに止まった。
 摩利が達也の名誉に配慮した結果だった。
 達也自身は、口約束を守る必要など無いと考えていたのだが。
 紗耶香の手は、達也の胸元に伸びており、その手首を達也の手に掴まれている。
 胸倉を掴もうとした手をあっさりと捉まえ、達也は無表情に激高する紗耶香を見返していた。
「あたしたちを騙したのね!」
 手を振り解こうともがく紗耶香を、達也はあっさり解放した。
 そして尚も言い詰ろうとした紗耶香の背中に、声が掛けられた。
「司波はお前を騙してなどいない」
 重く、力強い響きに、紗耶香の身体がビクッと震えた。
「十文字会頭……」
「お前たちの言い分は聞こう。交渉にも応じる。
 だが、お前たちの要求を聴き入れる事と、お前たちの執った手段を認める事は、別の問題だ」
 紗耶香の態度から攻撃性が消えた。
 全課外活動を束ねる克人の迫力に、紗耶香の怒りは呑まれていた。
「それはその通りなんだけど、彼らを放して上げてもらえないかしら」
 その言葉と共に、達也と紗耶香の間に小柄な人影が割り込んで来た。
 達也に背を向けて、彼を庇う様な体勢で。
「七草?」
「だが、真由美」
「言いたいことは理解しているつもりよ、摩利。
 でも、壬生さん一人では、打合せもできないでしょう。
 当校の生徒である以上、逃げられるということも無いのだし」
「あたしたちは逃げたりしません!」
 真由美の言葉に、紗耶香は反射的に噛み付いた。
 しかし真由美は、直接には、紗耶香の言葉に反応しなかった。
「生活主任の先生と話し合ってきました。
 鍵の盗用、放送施設の無断使用に対する措置は、生徒会に委ねるそうです」
 遅れてきた事情と、彼らが現在置かれている立場についての、さり気無い説明。
 それでも紗耶香たちに怯んだ様子がないのは、事の是非は別にして、評価に値する肝の据わり方だと達也は思った。
「壬生さん。これから貴方たちと生徒会の、交渉の打合せをしたいのだけど、付いて来てもらえるかしら」
「……ええ、構いません」
「十文字くん、お先に失礼するわね?」
「承知した」
「ごめんなさい、摩利。何だか、手柄を横取りするみたいで気が引けるのだけど」
「気持ちの上では、そういう面も無きにしも非ずだが、実質面では手柄のメリットなど無いからな。
 気にするな」
「そうだったわね。
 じゃあ、達也くん、深雪さん、貴方たちは、今日はもう帰ってもらっていいわ」
「……それでは会長、失礼致します」
 意表を衝かれて生じた短い間。
 そこから先に回復したのは深雪の方だった。
 丁寧に一礼する妹に続いて、達也も無言で一礼し、その場を後にした。

◇◆◇◆◇◆◇

 交渉は、二日後の放課後、公開討論の形式と決まった。
 そして二日後。
 全校生徒の半数が、講堂に集まった。
「意外に集まりましたね」
「予想外、と言った方が良いだろうな」
「当校の生徒にこれ程、暇人が多いとは……学校側にカリキュラムの強化を進言しなければならないのかも知れませんね」
「笑えない冗談は止せ、市原……」
 順に、深雪、達也、鈴音、摩利の台詞である。
 彼女たちは、舞台袖から場内を眺めていた。
 真由美は少し離れたところに、服部と二人で控えている。
 反対側の袖には、学内差別撤廃同盟を名乗る集団の三年生が四名、風紀委員の監視を受けながら控えていた。
 その中に、紗耶香の姿は無かった。
「実行部隊が別に控えているのかな……?」
 独り言のように、摩利が呟く。
 あくまでも「ように」であって、独り言でないのは明らかだった。
「同感です」
 まさに達也も、同じ事を考えていて、それが分かった上での呟きだった。
 会場をざっと見渡す。
 一科生と二科生の割合は、ほぼフィフティ・フィフティ。
 その中に同盟のメンバーと判明している生徒は、十名前後。
 その中にも、放送室占拠メンバーの姿は無い。
「とは言っても、こちらから手出しは出来んからな」
 これもまた、言わずもがな。
 先手は常に向こう側にあり、こちらは相手の出方を窺うことしか出来ない。
「専守防衛といえば聞こえは良いが……」
「渡辺委員長、実力行使を前提に考えないで下さい。
 ……始まりますよ」
 まだ何事か反論――と言うか、ぼやきかけた摩利だったが、鈴音の一言に、視線を舞台へ移した。

 パネル・ディスカッション方式の討論は、今回の経緯から必然的に、同盟側の質問と要求に対し、生徒会が反論するという流れを辿った。
 とは言え、同盟側に何か具体的な要求があった訳ではない。
 元々彼らは、達也に唆されて引っ張り出されたようなものだ。
 聴衆に紛れた扇動の中ならば有効なスローガンも、舞台の上では具体性の伴わない観念論に過ぎない。
 討論会は、やがて、真由美の演説会の趣を呈し始めた。
「……生徒たちの間に、差別の意識が存在するのは否定しません。但しそれは、固定化された優越感であり劣等感です。
 特権階級が、自らの持つ特権を侵食されることを恐れる、防衛本能から生まれ、制度化される差別とは性質が違います。
 ブルームとウィード、学校も生徒会も風紀委員も禁止している言葉ですが、残念ながら、多くの生徒がこの言葉を使用しています。
 しかし、一科生が自らをブルームと称し、二科生をウィードと呼んで見下した態度を取る、それだけが問題なのではありません。
 二科生の間にも、自らをウィードと蔑み、諦めと共に受容する。そんな悲しむべき風潮が、確かに存在します」
 幾つか野次が飛んだが、表立った反論は無かった。
 反論は既に、尽きていた。
「この意識の壁こそが問題なのです。
 第一科と第二科の区別は、学校の制度として厳然と存在するものですが、これは全国的な指導教員の不足を反映した、すぐには解決し難い背景によるものです。
 全員に不十分な指導を与えるか、それとも半数の生徒に十分な指導を与えるか。
 当校では、後者の方法が採用されています。
 そこに差別は、確かに存在します。
 そして私たちには、どうすることも出来ません。
 当校で学ぶにあたり、当校の生徒に受け入れるべく強制されているルールですから。
 しかしそれ以外の点では、制度としての差別はありません。
 もしかしたら意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、第一科と第二科のカリキュラムは全く同一です。
 進捗速度に差が生じることはあっても、講義や実習は同じものが採用されています」
 それは、達也にとっても深雪にとっても意外なことだった。
 思わず「へえ……」と呟いた達也に、深雪が無言の賛同を示す。
 それを見た鈴音が、口元を綻ばせた。
「課外活動においても、部活連と生徒会で、可能な限り施設の利用は平等になるように割り振っています。
 所属人数の多いクラブが所属人数の少ないクラブに対して優遇されていることは否定しません。
 ですが、一人当たりの機会の均等も、クラブ間の機会の均等と同様に無視できないものだと、考えた上でのことです。
 決して、魔法競技系の課外活動を、制度として優先しているのではありません。
 先程『同盟』の方から、魔法競技系クラブに予算が手厚く配分されているというご指摘がありました。
 結果としてはご指摘の通りですが、この予算配分は活動実績を加味した結果である事は、先程グラフでご覧頂いた通りです。
 指導教員以外の問題については、第一科と第二科の区分以外の要因で全て説明可能なものです。
 それが合理的な根拠に基づくものである事は、ご納得いただけたと思います。
 他に原因があり、それが分かっているにも拘らず、第一科と第二科の区分の所為にする、一科生と二科生をお互いに隔てる意識の壁こそが問題なのです」
 再び、野次が飛んだ。
 だがそれは、賛否双方を含むものだった。
「……私は当校の生徒会長として、現状に決して、満足していません。
 時に校内で対立を煽りさえするこの意識の壁を、何とか解消したいと考えてきました。
 ですがそれは、新たな差別を作り出すことによる解決であってはならないのです。仮に二科生が差別されているからといって、一科生を逆差別しても解決には成りません。一時的な措置としても、許容されることではありません。
 一科生も二科生も一人一人、当校の生徒であり、当校の生徒である期間はその生徒にとって唯一無二の三年間なのですから。
 制度上の差別を無くすこと、逆差別をしないこと、私たちに許されるのは、この二つだけだと思っています。
 ……ちょうど良い機会ですから、皆さんに私の希望を聞いてもらいたいと思います。
 実を言えば、生徒会には一科生と二科生を差別する制度が、一つ残っています。
 それは、生徒会長以外の役員の指名に関する制限です。
 現在の制度では、生徒会長以外の役員は第一科所属生徒から指名しなければならないことになっています。
 この規則は、生徒会長改選時に開催される生徒総会においてのみ、改定可能です。
 私はこの規定を、退任時の総会で撤廃することで、生徒会長としての最後の仕事にするつもりです。
 私の任期はまだ半分が過ぎたばかりですので、少々気の早い公約になってしまいますが、人の心を力づくで変えることは出来ないし、してはならない以上、それ以外のことで、出来る限りの改善策に取り組んでいくつもりです」
 一斉に拍手が起こった。
 そこには少なからず、アイドルに対する声援に似た浮ついた雰囲気が漂っていたが、一科生だけでなく二科生の多くも真由美を支持したことが明らかだった。


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