仙台で基準値36倍のアスベスト
ビル解体現場で検出

 仙台市は30日、東日本大震災の影響で廃業し、解体中だった市内のホテル付近の大気中から、世界保健機関(WHO)が定める基準値の最大36倍のアスベスト(石綿)を検出したと発表した。

 市は同日までに、解体業者の東洋環境開発(仙台市青葉区)に作業の一時停止命令を出した。同社はシートで作業現場を囲うなど、飛散防止に必要な措置を取っておらず、市は行政処分も検討する。

 環境省によると、アスベストの検査には通常、光学顕微鏡を用いるが、仙台市はより細かい繊維まで見える電子顕微鏡を使用。環境省の担当者は「敷地境界では通常、考えられない量」としている。(共同通信)

【2011年11月30日 19時50分】