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5つ星のうち 5.0
至福の一時, 2011/12/26
美水かがみ「らき☆すた」9巻。
毎年1年ピッタシでの発売だったのだが、今年は年末にズレ込み例年以上に遅い新刊となった。
しかしこの時期暖房やこたつの中でぬくぬく読むには丁度良い漫画でもあるので
案外時期がズレこんで正解だったかもしれない。そんな新刊の内容は、今回も今回で素敵な一冊に仕上がってます。
とにかくファンを楽しませようとしてる内容。みなみやゆい姉さん等あまり出番のないキャラも見受けられるが
基本的には学生組と大学組のネタを交互にというスタイルは変わらず、
ここ数冊の内容の延長線上ではあるんですが、何気に大学生組から早くも青春を振り返るネタもあったりして
大分このローテーションが板に付いたと見える。卒業後も仲の良い面々、つかさは相変わらず天然ボケだし
みゆきさんは純情で見た目気にしてかがみはやはりダイエット、寂しがり屋ネタと
例年の読者なら鉄板のネタに加えて
これも昔からの強みだったあるあるネタは益々共感出来るようなネタが多くなっていて、オタクならではのものもあるけど
それ以外の細かいネタも配慮、地域ネタやアイドルネタ、ゲームや野球等その幅の広さには感心しつつ
おまけページの凝り方や今回もまた販売促進用のネタも注入、適度なカラーイラストやあきらの王国等々、
今までと比べても様々なコンテンツが盛り沢山でバランスには非常に長けた一冊になっていると思います。
一つの角度からじゃ読んでて飽きる事もあるので
こうやって様々な形式のネタを楽しめるのは新鮮で良いし
何より一冊で沢山のキャラやパロネタを読む事が出来るのでお得感も強い。
アニメも終わって大分立つ本作品だが、今もその丁寧な仕事っぷりは健在で、変わらない面白さを味あわせてもらった。
キャラの可愛さや内面も徐々に磨かれてきている感じはするし、その点だとちょっとした変化も楽しめるのでは、と。
個人的にとても満足出来た新刊、至福の時間を過ごせました。
あきらのネタは特に人情くさくて感動もあったり。新キャラの馴染み具合も順調で
このままずっと続けられるような作品になってきてるなと実感
貴重なゆる系癒しコミックとしてこれからも是非頑張って欲しい所です。やはり大好きな作品だ。