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西京BOYさんが書き込んだレビュー
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らき☆すた (9) (角川コミックス)
らき☆すた (9) (角川コミックス)
美水 かがみ著
エディション: コミック
価格: ¥ 798
在庫状況: 在庫あり

5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 至福の一時, 2011/12/26
美水かがみ「らき☆すた」9巻。

毎年1年ピッタシでの発売だったのだが、今年は年末にズレ込み例年以上に遅い新刊となった。
しかしこの時期暖房やこたつの中でぬくぬく読むには丁度良い漫画でもあるので
案外時期がズレこんで正解だったかもしれない。そんな新刊の内容は、今回も今回で素敵な一冊に仕上がってます。

とにかくファンを楽しませようとしてる内容。みなみやゆい姉さん等あまり出番のないキャラも見受けられるが
基本的には学生組と大学組のネタを交互にというスタイルは変わらず、
ここ数冊の内容の延長線上ではあるんですが、何気に大学生組から早くも青春を振り返るネタもあったりして
大分このローテーションが板に付いたと見える。卒業後も仲の良い面々、つかさは相変わらず天然ボケだし
みゆきさんは純情で見た目気にしてかがみはやはりダイエット、寂しがり屋ネタと
例年の読者なら鉄板のネタに加えて
これも昔からの強みだったあるあるネタは益々共感出来るようなネタが多くなっていて、オタクならではのものもあるけど
それ以外の細かいネタも配慮、地域ネタやアイドルネタ、ゲームや野球等その幅の広さには感心しつつ
おまけページの凝り方や今回もまた販売促進用のネタも注入、適度なカラーイラストやあきらの王国等々、
今までと比べても様々なコンテンツが盛り沢山でバランスには非常に長けた一冊になっていると思います。

一つの角度からじゃ読んでて飽きる事もあるので
こうやって様々な形式のネタを楽しめるのは新鮮で良いし
何より一冊で沢山のキャラやパロネタを読む事が出来るのでお得感も強い。
アニメも終わって大分立つ本作品だが、今もその丁寧な仕事っぷりは健在で、変わらない面白さを味あわせてもらった。
キャラの可愛さや内面も徐々に磨かれてきている感じはするし、その点だとちょっとした変化も楽しめるのでは、と。
個人的にとても満足出来た新刊、至福の時間を過ごせました。
あきらのネタは特に人情くさくて感動もあったり。新キャラの馴染み具合も順調で
このままずっと続けられるような作品になってきてるなと実感
貴重なゆる系癒しコミックとしてこれからも是非頑張って欲しい所です。やはり大好きな作品だ。

GUNSLINGER GIRL(14) (DC) (電撃コミックス)
GUNSLINGER GIRL(14) (DC) (電撃コミックス)
相田 裕著
エディション: コミック
価格: ¥ 578
在庫状況: 在庫あり

50 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生きた日, 2011/12/17
相田裕「GUNSLINGER GIRL」14巻。物語も大詰めです。

ぺトラを含め、フラテッロ達の顛末と、そこに存在する物語と、人間の生き様と。
その過程と結末が非常に生々しくも、
でも昔からの読者としてはとても納得も出来る形で描かれている。
何がキャラにとって幸せなのか
何が人にとって幸せなのか。
勿論そこに答えなどはないが、結局の所誰もが誰も満足出来る人生を送れた訳ではない
しかしそれでも今作に於けるキャラ達の生き様やこの巻で描かれている様々な決着のシーンは
どれもこれも悲哀に満ちつつも、不思議と充足感も受けるような・・・
そんな数々のハイライトは是非読んで確かめて欲しい。
上手く纏まっているとも思うので。

真に迫る描写の数々に胸を打たれつつ
本気の戦闘、
本気の生き残りゲーム、
キャラに対する甘やかしは一切なしで完璧に楽しませてくれた印象の14巻。
普段はそこまで感情を表に出さないリコの必死な叫び、ヘンリエッタの選んだ最後、
ぺトラとサンドラの物語と・・・感じるものが多いのは勿論のこと、ここまでの過程だったり
それぞれの想いを知った上で読んでいるので
一つ一つのシーンが見逃せない、
極上の一冊。
正にガンスリの真髄とも言うべきスリリングなラスト・シリーズでした。
不思議と悲しみや喜びといった感情よりも
それぞれの顛末に立ち会って、何故かそっと胸を撫で下ろすような、見届けられた事に感謝するような。
そんな14巻目、一つの集大成でした。残りはフィナーレを待つのみ。
ここまで読んできたからには絶対に読ませてもらいます。楽しみですが、やや寂しくもあり。
最後までガンスリらしさを貫き通して描いてくれた作者には本当に感謝してます。

HUMANIA(初回生産限定盤)(DVD付)
HUMANIA(初回生産限定盤)(DVD付)
価格: ¥ 2,475
在庫状況: 在庫あり

14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間絵巻, 2011/12/7
NICO Touches the Walls、8ヶ月という短いタームでの新アルバム「HUMANIA」。

このアルバムは、アルバムじゃない。
正確に書くと、本当に楽曲のジャンルがバッラバラ、同じ様な曲が一つとしてない。
素朴に歌われる「Heim」、NICO印の昔から演奏してきた様式のロックンロール「衝突」にポップに突き抜ける「バイシクル」、
打ち込み風のムーディーな「カルーセル」からド真ん中の歌謡曲に挑戦した「極東ID」、
開き直ってる明るいラブソング「恋をしよう」は一般のポップスと比べても恥じない出来で
ベース坂倉作曲の「Endless roll」は光村には出せない類の、
より等身大のフレーズが新鮮で
ヘビーロックを体現した「業々」、壮大なロッカバラード「demon (is there?)」や運動会で流れてもおかしくない狙い球「手をたたけ」。
聴いた後で楽曲を振り返ってみると、
正にジャンルのごった煮、決められた枠が一つもない事に気付くのである。

で、個人的にはそれこそがNICOの真髄でもあるのかと思った。何か一つに傾向するのではなく
一曲一曲をそれぞれの方向性で振り切らせて暴走させて、最後には流れとブレない歌声でシュッとまとめて提示する。
その見事な手さばきに思わず唸らされたのと同時に
本当の意味で王道を狙えるバンドというか、中途半端を極める事の出来る、稀有なバンドだと改めて感じた。
あれもできます、これもできます、それはどうですかとメニューを出されて
その全部がおいしく思える。
アルバムならではの統一感こそはっきり言って欠けていますが、それでもこれは傑作アルバムだと私は思う。
「PASSENGER」が一つの到達点だと思ってたら、これもまた到達点の一つだと感じました。
ある意味NICOってバンドの人格の総てがぶち込まれてると言っても過言ではないかと。

リリースペースが随分早いなと感じたので勢い重視の作品かと思いきや、予想以上に地に足のついたアルバムでした。
今年のNICOは最初から最後まで全力でリスナーを楽しませてくれたと思います。実りの年でした。
次のツアーもまた面白いことになりそうだ。


Gえでぃしょん 1 (ジャンプコミックス)
Gえでぃしょん 1 (ジャンプコミックス)
河下 水希著
エディション: コミック
価格: ¥ 460
在庫状況: 在庫あり

22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 オマージュとお色気, 2011/12/2
河下水希約1年半ぶりの新刊「Gマルえでぃしょん」。

週刊連載ではなく、読み切り方式の気軽に読めるお色気系コメディ。
しかしこの漫画には主要人物に普通の男子キャラがいなくて、基本的に女子キャラのみって事で
通常のラブコメとは違うし
何より主人公が女性ってだけでも今までの作品とは感触が違う。所謂便利未来キャラ的な設定の漫画なので
これが河下水希の主食って感じではなく、むしろデザートに近い感覚。
で、それはそれで面白いし
ここ数作は心情にスポットを当てた作品が多い印象だったので、その点でも新鮮に読む事が出来るんじゃないかと。
百合的な要素もちょくちょく転がってるので、その意味でも中々に新機軸と言ったところです。
少年誌ではこれまでそういう百合的なアプローチは出してこなかったように思えるので
河下水希の描く百合がここまで良い具合のものっていうのも
改めて分かってもらえる、ちゃんと読みやすく伝わるんじゃないかと。それでいて友情も感じさせるのが尚素敵です。

主人公のあるとも恥じらいがあって好みのキャラですが
この漫画はサブキャラが良い味出してる。
トラブルメイカーのGマルの存在感、玉沢さんの百合的視線はどこを取っても面白いし
天然キャラのさえりの描く漫画は破天荒すぎてぶっ飛んでる、
今はやりの男の娘タイプであるヒカル先生等
主人公の存在だけでは成り立たないコメディ系の作品に於いては相当充実している、だから
オートマティックに読んでて楽しめる漫画なんじゃないかと思う。恋愛描写を求めるファン的には違うかもしれないけど
少年誌っぽいお色気系のお話に、ちょっぴりのシリアス要素と河下水希の持ち味はこれはこれで活かされてると思う。
純粋に漫画家の卵の話としても面白いし、洗練された絵柄も、温かい表情も魅力的です。
少数派に対する賛美の要素もあったりで、そういう観点でも楽しく最後まで読めた作品でした。

変化球ですが、これはこれで素敵な新刊。読み切りスタイルなので出る間隔は長いだろうけど、早く次が読みたいですね。

水彩キャンディー
水彩キャンディー
価格: ¥ 1,091
在庫状況: 在庫あり

28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 君から、僕から, 2011/11/9
レビュー対象商品: 水彩キャンディー (CD)
marble1年以上ぶりのシングル。TV番組のタイアップとしても久々の作品です。

今回もいつも通りのバランスの良さは健在で、かつ歌詞の中に作品名の一部を混ぜる等、更にタイアップに沿った作りで
基本的にその作品を好きな方には全然伝わる曲になってると思う。ただ、それだけでは勿体ない節もあって
練り込まれたアレンジや、サブカル系のポップ・ミュージックの流れを汲んだサウンドのアプローチ
小気味良いコーラスワークや耳に残るサビのフレーズ等
J-POP好きから、マニアックな音楽好きまで対応出来るようなレンジの広い楽曲に仕上がってます。
雰囲気もドラマチックさも短い時間の中にたっぷり詰め込んだ、渾身のキラーチューンとして鳴っている印象の楽曲。

一方でカップリングの「残像キセキ」は、ギターの音色が特徴的な打ち込みロックに仕上がっていて
これはこれで元々バンドだったmarbleにとってはお得意のタイプの楽曲で
サビのメロディの広がり具合も心地良い。
そして表題曲よりも若干派手なので、人によってはこっちの方が好きになるかもしれない。この曲もまたシングルっぽいです。

イメージアルバムに収録されていた「fluffy」もそうだったんですけど、
また初期の、「虹色ハミング」の時期のオーガニック・ポップ色の強いサウンドに回帰した印象もあって
そこから更に洗練されてるイメージでもあり。往年のリスナー的にも懐かしく、また王道を感じる事が出来て良いシングルになったと思う。
適度にオシャレに、適度にポップに。そんなバランス感覚が味わえた珠玉のニュー・シングル。是非聴いて欲しい一枚。



みなみけ(9) (ヤンマガKCスペシャル)
みなみけ(9) (ヤンマガKCスペシャル)
桜場 コハル著
エディション: コミック
価格: ¥ 560
在庫状況: 在庫あり

9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 普遍的, 2011/11/4
桜場コハル「みなみけ」9巻。

同時発売の「そんな未来はウソである」がコハル漫画としてはざん新であるラブコメ路線なのに対し
こっちはいつも通り、いやいつも以上のまったり具合で
続けて読むと
同じ様で全然違うタイプの漫画なのが分かる。どっちもこの作者特有の会話センスは健在ですが
こっちは終わらない日常のお話な訳で、刺激も超展開もないけれど
その分安定して読める、
その安定具合がますます板に付いたかのような新刊です。今回はよりキャラの可愛さを中心に作ったネタが多く
絵も再び初期に近い、でも今ならではの可愛く洗練された絵柄になってて、
これはこれで味があって愛らしく、またスッと入ってくる。初期と比べると進化を遂げてきた印象のある「みなみけ」ですが
ここに来て抜群の安定飛行状態に入った・・・個人的にはそんな印象です。

夏奈も初期と比べると、大分マイルドになって来た感じがあって
それは千秋やトウマ等の他キャラにも言える事だけど
不思議とそれでも全然読める、楽しめる、笑える感覚は健在で、それは元々のキャラが魅力的なのと同時に
今はもう何やっても「みなみけ」っぽくなると言いますか、変に捻らなくても全然平気になってきてる。
それをどう捉えるかは読み手次第ですけど
サクサクと読めるテンポの良さや、相変わらず記名性のあるキャラ達がただ喋ったり時折変な事をやったりするだけで
個人的には満足と言いますか、その位の領域には入ってきてると思う。益々可愛くなるキャラと
肩の力を抜いて気軽に読めるネタの数々。
適当に展開していると思ってたら、最後にピッと纏めるオチ等適度に満足出来るネタが多く
それもまたこの漫画の確かな持ち味なんだな、って改めて感じました。
珍しく吉野主体のお話があったり
もう一つの南家の出番がやや多目だったり、メインだけで固めない方向性はこの巻でも活きてますね。
そんな面々を眺めてるだけで至福だった正に「ほどほど」をやり切った一冊でした。
但し恋愛ネタに関してはいつもより少なめなので、
それに関しては「そんな未来はウソである」2巻で是非補填して頂けたら。ヒトミは相変わらず乙女でしたが。

ところで第164話〜5話あたりの夏奈の表情がちょっと新鮮でした。
「らき☆すた」のこなたっぽく見えます。そんな部分も私的注目ポイントです。

そんな未来はウソである(2) (KCデラックス)
そんな未来はウソである(2) (KCデラックス)
桜場 コハル著
エディション: コミック
価格: ¥ 500
在庫状況: 在庫あり

14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 そんな日常が楽しい, 2011/11/4
桜場コハル「そんな未来はウソである」2巻。

今回も「みなみけ」と同時発売。でもこっちも代表作に比べて全然劣ってない。
どころか、普通にキレイにラブコメしてるし、ストーリーもじわじわと進んでいくので
全く同じようで
全く違う性質の作品、新境地とは呼べる作風の作品になってると感じました。順当に面白くなってて嬉しい。

人間関係も順調にこなれていくのですが、とにかくアカネのキャラクター性が面白いのと
他キャラの魅力も掘り下げられて来たので
元々の会話センスと併せてお話としての面白さは倍増。この巻では高山くんとミツキの関係だけではなく、
高山くんとマドカの関係、高山くんとアカネの関係等それぞれのヒロインとの進展?のようなものが描かれるので
その点でもきっと誰が好きでも面白い
更に言えばみんなの仲もコミュ力もどんどんUPしていくので、そんなアカネやミツキの変化を楽しむのも面白いと思う。
 話の中で意外な事実が明かされたり、それによってお話の発展も見込めたりと、設定に関しても割と上手く使えてる印象。
全体を通してサクサク読めて、かつ満足度の高い、1巻から正しく飛躍した印象の2巻でした。
この先を読むのも実に楽しみです。

桜場コハルの漫画は恋愛風のお話もちょくちょく挿入はされるが
それが中心って言うのはありそうでなかったものなので
コハルファン的にも新鮮で読み心地はとても良く、またそんなストーリーを彩るキャラ達も各々に可愛くて。
どんどんと開けてくるキャラの表情は正直観ていて実に楽しかった。この調子で是非。

ぼっち日和。。 1 (IDコミックス REXコミックス)
ぼっち日和。。 1 (IDコミックス REXコミックス)
今村 朝希著
エディション: コミック
価格: ¥ 580
在庫状況: 在庫あり

14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ひとりぼっちのキミへ, 2011/10/27
今村朝希「ぼっち日和。。」1巻。

一人ぼっちの女の子が友達を作ろうと、一人ぼっちで奮闘するお話。
女性作家らしくファンシーで小物の使い方が上手い賑やかな画面作りと、ねずみの妖精と常に一緒いるっていう
多少のファンタジー設定はありつつも、結局は人間の友達は一人も出来ていない訳で
そんな主人公詩春の孤独感だったり
そういう状況の中でのほんわか感を楽しんだり、共感したり、応援したくなったり・・・そんな漫画なのは間違いない。
何より詩春の心情描写がとても丁寧で、心の不安だったり逆に安らぎだったりが逐一伝わる構成にもなっているので
そういう点でも詩春の心情を追っていくのがとても気持ち良く、そして楽しいし、時々嬉しい。
紆余曲折ありつつも
いきなり友達が出来るのではなく、そのきっかけから徐々に徐々に、って方向性もリアリティがあって良いと思う。
何にせよ詩春の友達作りの道はまだまだ始まったばかり、という事でこれからの展開にも期待している。

にしても、繰り返しになるけど丁寧に可愛く制作されている一冊である。
カバーの表情も絶妙だし
マット加工なのも内容に合っていて良い感じ。女性作家特有の可愛いらしい作画も飽きずに読める面白さがあるし
キャラ同士の距離感も、ぼっち特有の行動癖も上手く表現されててその点でもシンパシーを感じて読めた。
この手の作品では結局友達が居る時点から始める場合も多いし
それはそれで好きなんですけど
この物語は本当に人間の友達ゼロの状態で始まって、ゼロのままなのが上手く作品の個性に昇華されてると思う。
勿論ずっとぼっちのままじゃ話進まないし寂しいので所々アクセントを付けてるのもまた良ポイントですね。
ってな訳で新人の一冊目としては思った以上に手ごたえあり。ぼっちだった人も
今現在ぼっちな人も、学生時代の辛酸を思い出す意味でも是非読んでみてはいかがでしょうか。キャラの可愛さも保証付きで。

個人的に、ですが凄く素敵な一冊だと思います。枕の近くに置いておきたい感じの漫画。孤独感もふんわり感も両方好みでした。


オシエシラバス(2) (ヤングガンガンコミックス)
オシエシラバス(2) (ヤングガンガンコミックス)
高尾 じんぐ著
エディション: コミック
価格: ¥ 560
在庫状況: 在庫あり

5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 勉強と青春, 2011/10/25
高尾じんぐ「オシエシラバス」2巻。

1巻は家庭教師として勉強を視る、という内容が中心だったが
2巻ではそれに加えて青春だったり、恋愛沙汰だったり、教恵自身の変化だったり
プラスアルファの要素が強くなってきた。
勿論新キャラの英語教師のエイコさんが登場したりと、そっち方面での進展や面白味もあったりするのだが
基本的には登場人物たちの仲良くなる過程だったり、青春真っ只中の会話センスだったり、ラブコメ風味だったりを
丁寧に楽しむ作風に変化してきた、という感じ。

そしてそれが非常に面白く、キャラ性も掘り下げられてきつつあるので
テーマ以上にキャラを楽しむ事の出来る作風には徐々になってきてると思う。どんどんとバリエーションが広がってる感じ。
特に北川くんの登場は大きく、前作に於ける松戸くんのスパイス要素を真っ当に受け継いでいて
その点でも男女の絡みっていう要素で退屈せずに読めるバランスの良さもあり。
1巻では猪突猛進キャラだった教恵だが
この巻からは割と彼女の成長だったりギャップ等も描かれていて
そういう方面でも正に1巻で出した魅力を正しく2巻で発展させた、という印象。コメディとしても優れてるし
雰囲気漫画としても優れてる、その中間を往く漫画としては前作に引き続き良い立ち位置に立ってるんじゃないか、と。

それで更に特筆すべきは
高校生同士の会話が前作以上に生々しくなっていて
そういった青春時代の空気感をもう一度味わうにはピッタリの漫画にもなっている。
設定こそ奇抜ではあるが
そういったこの作者特有のリアリティ感は今作でも健在、以上にダイレクトでその点でも個人的に嬉しく思ったり。
そんな前作のキャラもさり気にゲスト登場有り、と以前からの読者にもサービスしてくれるのも好印象。

北川くんやまといの尽力によって教恵のキャラがどんどんと可愛く掘り下げられている。
それが何より嬉しい収穫だった2巻でした。至福。


ヨメイロちょいす 6 (チャンピオンREDコミックス)
ヨメイロちょいす 6 (チャンピオンREDコミックス)
tenkla著
エディション: コミック
価格: ¥ 580
在庫状況: 在庫あり

13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 選択 未来 現在, 2011/10/20
tenkla「ヨメイロちょいす」6巻。大団円の最終巻。

表紙を見れば今巻がどういう内容なのかはもう分かると思うけど、思った以上に真面目に、それぞれのキャラを掘り下げ
ギャグ中心でありながら葛藤や迷いも描き、王道の最終回に着地するという
予想以上にちゃんとした最後でした。
おまけにこの漫画らしくもある。
元々成年誌で活躍してた作者の変名であり、そことの違いを楽しむのが個人的な目的の一つだったんですが
その辺に関しては期待してたよりもガッツリ描いてくれて、新鮮に楽しむ事が出来たな、と。
 そんな普段のギャグパートとシリアスパートとの差がこの作品の確かな魅力であり
大いにそれが発揮されてた後半の流れはある種オチが分かってても
真剣で手に汗握るものはあり、
最終巻にはふさわしいテンションのものになったんじゃないか、と思います。ヒロインとの各話中心なので
その点でもきっとどのヒロインが好きでも楽しめるんじゃないかと。実際の結末は読んで確かめて欲しいんですが、
個人的にはこれで正解って感じの終わり方だったんじゃないか、と思う。
そんでその後の顛末も想像したくなる
それは良い意味でも悪い意味でも、ですがそんな毒も含めてこの作品らしさだったんだな、と思います。
最初は堂々と奇天烈に始まったのに、最後の方は割としんみりしたテンションになったのがユニークな作品でした。

確実に人は選ぶし、選ぶのも当然だと思うし、それでも全然良いと思うけど
読み終えて余韻を感じてしまうあたりこの適当で時折真面目にもなる世界観が気持ち良かったんじゃないか、と思います。
好きな作品でした。

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