比少女が国連報告者と面会 両親退去で人権問題調査不法滞在の両親が昨年4月に強制退去処分となり、一人だけ在留特別許可を与えられた日本生まれのフィリピン人カルデロン・のり子さん(14)=埼玉県蕨市立中2年=が27日、移民問題の調査のために来日した国連人権理事会のブスタマンテ特別報告者と東京都内で面会した。 のり子さんは「両親と離れて暮らすのはつらいし悲しい。いつか家族3人で日本で暮らせるよう頑張るので応援してください」と日本語で訴えた。支援者の渡辺彰悟弁護士は、両親の強制退去の経緯を説明。「児童の権利条約を軽視している」と政府の対応を批判した。 面会には、のり子さんのほか強制退去処分を受けた4家族14人の在日外国人が出席。それぞれの現状を説明した。 ブスタマンテ氏は昨年2月、のり子さんと両親の処遇について、日本政府に文書で照会するなどの調査を開始。移民問題の特別報告者の来日は初めてで、のり子さんのケースを含む在日外国人の問題全般を調査し、国連人権理事会に報告する。 【共同通信】
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