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国際
【金正日総書記死去】異例の映像配信 「ロイヤルファミリーと軍」正恩体制の両輪示す
2011.12.29 00:15
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【ソウル=加藤達也】急死した父、金正日総書記の葬儀・告別式で、葬儀委員長を務めた三男、金正恩氏は後継指導者として公式デビューを果たした。朝鮮中央テレビの映像からは、正恩氏が今後、ロイヤルファミリーと朝鮮人民軍を車の両輪として政権を担っていくことが明らかになった。
この日の葬送の出発点となった平壌の錦繍山記念宮殿前広場では、金総書記のひつぎを載せた車の右側先頭に正恩氏の姿があった。そのすぐ後ろには、国家葬儀委員会名簿で19位だった張成沢国防委員会副委員長(正恩氏の叔父)が続き、張氏が正恩氏の後見人であることが明確になった。
一方、車の反対側の先頭には李英浩・軍総参謀長が、その後ろに金永春・人民武力部長(国防相に相当)や金正覚・軍総政治局第1副局長が続いた。正覚氏は正恩氏の軍の指導係という。
1994年の金日成主席の葬儀の際には、こうした映像は配信されておらず、正恩体制には今回、異例の映像を通じて、金ファミリーと軍部が20代後半と若い正恩氏を支えることを内外に示す狙いがあったとみられる。
また、張副委員長の場合、金総書記の霊前を弔問した際、初めて大将の階級章を付けた軍服姿が確認されており、正恩体制が金総書記の軍事優先体制を引き継いだことも印象づけた。
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