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政治
責任転嫁の“電撃作戦” アセス未明搬入 首相への不信感深まるばかり
2011.12.29 01:09
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「年内提出」だけを最終目標にしたかのような対応に与党からも批判は噴き出した。
「未明の強行搬入という強引な手法は姑息(こそく)かつ卑劣だ。強い怒りをもって抗議する」
国民新党の下地幹郎幹事長や民主党の玉城デニー、瑞慶覧長敏の両衆院議員ら沖縄県が地盤の与野党7議員は緊急声明を発表した。
今後の焦点は、政府による名護市辺野古の埋め立て承認申請に移るが、仲井真弘多知事は「公約を変える考えは毛頭ない」と承認しない考えを崩さない。仮に特別措置法を制定し、許可権限を国に移しても「無理な着工は血が流れる」(防衛省幹部)といわれる。
前沖縄防衛局長の不適切発言や、一川氏の米兵少女暴行事件を「詳細に知らない」発言により、沖縄県民は態度をますます硬化させた。県庁では26日から抗議活動が続き、今回の電撃突入作戦により心証はさらに悪化しており、沖縄県の理解を得るにはあまりにも厳しい状況だ。
首相は沖縄入りを明言しながら先送りを続けているが、自らが何らかの打開策を示さない限り、沖縄入りそのものが反対派にボイコットされかねない。
(峯匡孝)
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