政治責任転嫁の“電撃作戦” アセス未明搬入 首相への不信感深まるばかり+(1/2ページ)(2011.12.29 01:09

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責任転嫁の“電撃作戦” アセス未明搬入 首相への不信感深まるばかり

2011.12.29 01:09 (1/2ページ)
沖縄県庁の守衛室に積み上げられた、環境影響評価書が入った段ボール箱=28日午前5時49分

沖縄県庁の守衛室に積み上げられた、環境影響評価書が入った段ボール箱=28日午前5時49分

 防衛省沖縄防衛局は、環境影響評価書提出を阻もうとする反対派の包囲網を突破するため未明の“電撃搬入作戦”を決行した。野田佳彦首相がオバマ米大統領に約束した「年内提出」を守るためだが、肝心の首相は訪問先のインドから指示を出すこともなく事務方に判断を丸投げ。沖縄では「正心誠意取り組む」と口先だけで繰り返す首相への不信感は深まるばかりだ。

 夜も明けぬ28日午前4時すぎ、県庁に滑り込んだ大型ワゴン車から沖縄防衛局職員十数人が次々と段ボール箱を守衛室に搬入した。反対派は見張り役1人を残して仮眠中。約5分で反対派が目を覚まして駆けつけたため、県側が求めた評価書24部のうち搬入できたのは16部だけだった。

 「妨害的な行動で物理的に県庁に入れないから、そういう時間の搬入はやむを得なかった…」

 28日昼、防衛省に登庁した一川保夫防衛相は苦渋の決断だったと強調したが、電撃作戦については「現場の責任者の判断だ」とまたも事務方に責任転嫁した。藤村修官房長官も記者会見で「事務的な手続きだ」と繰り返した。政権の無責任体質は改まる気配がない。

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