(cache) 信愛塾のあゆみ

　信愛塾は１９７８年秋、在日大韓基督教会横浜教会と横浜の民族差別と闘う会の支援のもとに、在日韓国・朝鮮人の子ども会として生まれました。
それは何よりも、子どもたちに民族の誇りと自覚をもって自立してほしい、基礎学力をきちんと身につけてほしいというアボジ・オモニたちの強い願いによるものでした。
　その後、市内小・中学校で民族差別事件が続発し、このささやかな子ども会も日本社会の厳しい現実にぶつかりました。在日外国人が在日外国人として生きる、このあたりまえのことが阻まれてしまう日本社会の現実の中で、外国人に対する差別や偏見をなくしていくための様々な実践が続けられました。こうして信愛塾は在日外国人と日本人が出会い交流し、共に支え合い、共に生きる社会をめざす具体的な運動の場として成長してきました。
　そして、２００４年１１月には、日本に居住する外国人の教育生活相談や学力・進路保障事業などを行いながら在日外国人との共生社会の実現に寄与することを目的としたＮＰＯ法人の設立に至りました。
　現在、相談センター・信愛塾は５ヵ国の在日外国人の子どもたちを中心とした子ども会、学力保障の場とての補習クラス、母語クラス、日本語クラス、そして在日外国人の人権や教育・生活相談等、在日外国人とともに生きる社会を築くための様々な活動を展開しています。

<過去の記事より＞

ＮＰＯ法人化、１年をふりかえって　2005.6	かながわボランタリー活動奨励賞を受賞　2002.12
ＮＰＯ法人信愛塾、設立総会　2004.11	第１回外国人市民会議　2002.3
信愛塾設立25周年を迎えて　2004.1	第2回外国人市民会議　2003.3

１９７８年１０月	●中区山下町に信愛塾誕生 ●韓国・朝鮮人主事と子どもたち９人（在日６人）で出発
１９８３年　４月	●南区中村町３丁目に移転 ●韓国・朝鮮人主事と日本人主事（専従）を置き、子ども会の他に補習教室、韓国・朝鮮語講座、ハルモニの識字教室、地域学習会などの活動を始める ●横浜の民族差別と闘う会のもとに信愛塾後援会を組織して財政を支える ●指紋押捺拒否者を支える「辛仁夏さんを支える会」横浜の指紋押捺拒否者を支える会」「神奈川指紋拒否者相談センター」の事務局が置かれる
１９８８年　６月	●南区中村町２丁目に移転
１９９１年	●高校生韓国・朝鮮学習会、日本語教室、信愛塾文庫の活動が始まる
１９９２年　７月	●第一回ヨコハマハギハッキョ（夏期学校）が開かれる（以後毎年開催）
１９９３年　１月	●国籍条項の撤廃を求める「横浜市国籍条項撤廃連絡会」の事務局が信愛塾に置かれる ●県と市に地域交流センター設置要望書を提出（１０月に再要望、９４年以降も再々要望書を提出
１９９３年１１月	●信愛塾１５周年記念の集いを開催
１９９４年　６月	●「打越通信」１００号の発行をもって「（ハムケ）横浜だより」に改名
１９９４年　７月	●A中学校連続差別落書き事件が明るみになる
１９９４年１１月	●「第４回在日韓国・朝鮮人の未来と人権研究集会」（横浜集会）がもたれその事務局を担う
１９９５年　８月	●戦後５０年を迎え在日の戦後補償と国籍条項の廃止を求める８・１５集会が開かれる ●A中学校連続差別落書き事件や国籍条項撤廃の闘いが取り組まれる
１９９６年　５月	●川崎市国籍条項（条件付）撤廃 ●横浜市に国籍条項の撤廃を求める闘いが高揚する
１９９７年　４月	●横浜市、神奈川県国籍条項　条件付撤廃される
１９９８年　８月	●全朝教神奈川大会が開催される
１９９９年	●信愛塾２０周年記念の集いを開催
２０００年	●南区地域振興課生涯学習パネルディスカッションに参加
２００１年　８月	●南区中村町１丁目に（現在の場所）に移転
２００２年１２月	●かながわボランタリー活動奨励賞を受賞
２００２年　３月	●第１回ヨコハマ外国人市民会議開催
２００３年　３月	●第２回ヨコハマ外国人市民会議開催
２００３年	●横浜市市民活動推進助成金　交付される
２００４年　１月	●信愛塾設立２５周年　記念集会を祝う　名称を「在日外国人教育生活相談センター・信愛塾」と改める。
２００４年１１月	●在日外国人教育生活相談センター・信愛塾　ＮＰＯ法人設立総会　ＮＰＯ法人設立
２００５年　６月	●ＮＰＯ法人　在日外国人教育生活相談センター・信愛塾　総会
２００６年１１月	●第１１回横浜弁護士会人権賞を受賞
２００７年１２月	●安藤為次教育記念賞受賞
２００８年１０月	●韓国スタディツアー実施
２００９年　３月	●設立３０周年記念集会開催
２０１０年１０月	●林横浜市長、来塾 ●神奈川新聞社地域社会事業賞を受賞