中国:「だれが乗る」時速500キロ超の試験列車完成

2011年12月27日 19時29分 更新:12月27日 22時44分

中国南車が完成させた試験用列車=ロイター
中国南車が完成させた試験用列車=ロイター

 【北京・成沢健一】中国の鉄道車両製造大手「中国南車」は、時速500キロ超での走行が可能な試験用列車を完成させた。日本の新幹線「はやて」などの技術を基に開発した「CRH380A」を改良した。7月の高速鉄道事故の調査報告書が今も公表されていないだけに、スピード追求の姿勢に批判的な意見も出ている。

 試験用列車は6両編成で、先頭車両は空気抵抗を抑えるためにCRH380Aよりも鋭い形状だ。国営新華社通信は「高速鉄道分野での中国の発言力強化につながる」と伝えた。

 一方、26日付の北京紙「新京報」は、「高速列車の研究は安全性と信頼性の向上に力を注ぐべきだ」とする専門家の意見を載せた。インターネット上でも「先に高速鉄道事故の報告書を出すべきだろう」「時速300キロでも問題があるのに、だれが乗るというのか」といった書き込みが目立っている。

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