――今年最後のシングル「プリーズ ミニスカ ポストウーマン！」の聴きどころを！

【和田彩花】　この曲の出だしに、かわいらしいラップっぽいパートがあるんです。そこは私とめいめい（田村芽実）で歌ってるんですけど……この前発見したんです！イヤホンで別々に聴くと、片方がめいめいで、片方が私の声だけになってるんです！

――まさに“聴きどころ”ですね！ちなみに、今作で卒業する前田さんのラストシングルです。意識して歌っていたりするんですか？

【前田憂佳】　はい。私って大きい声が出ないのがコンプレックスだったんです。でも今回は…「後悔しないように全部出そう！」って、ずっと練習してきたんですね。結果、自分のいちばん力強く出せるところで歌えるようになりました。それに、ライブやイベントでも“ここに来てくださってるファンの中には、私のいるスマイレージを見るのは最後”って方もいるじゃないですか。だから、1回1回を大切にしなきゃって。

――なるほど、ふたりはどうですか？

【福田花音】　憂佳が言うように、私も1回1回を大切にしなきゃなって。もしかしたら明日とか、朝を迎えられないかもしれないし（笑）。

【前田】　えっ？

【福田】　何があるかわかんないじゃん。目覚めないかもしれないし。

――何それ！？やめてくださいよ（笑）。

【福田】　……でも、やっぱり憂佳がいなくなっちゃうっていう実感はまだなくて。

【和田】　私も全然実感ないんですよ。だから、7人のスマイレージを最後までやりきれるのかっていうのが不安です……でも、ファンの方には、そういった不安も込みで、この7人でのスマイレージを目に焼き付けてもらいたいなって思います。

――今年の8月に、オリジナルメンバーの小川紗季さんが卒業しました。そのときと比べて気持ち的にはどうですか？

【和田】　紗季ちゃんのときは本当に悲しくて。でも今は、騒がしい子どもたち（新メンバー）がいるから、逆にみんなが悲しさを忘れさせてくれるっていうか……。明るいから。

【福田】　卒業しちゃったときよりも、久々に会ったりすると「ああ……会えるのも当たり前じゃないんだな」って思うんですよね。いなくなってからその人の大切さに気づくんじゃ遅いんです。だから毎日、感謝しながら生きていこうって思いました。

【前田】　私も、紗季ちゃんがやめたときよりも、その後のお仕事で3人だったりして「ああ本当にやめちゃったんだ」って、みんなで泣いたりしてたんです。自分が卒業したら、みんながそうなっちゃうのかなって思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――2012年、そしてこれからのスマイレージはどうなっていくんでしょう。

【和田】　どうなるのかわからないから逆に楽しみです。また新メンバーが増えるかもしれないし……。この前、めいめいとタケちゃん（竹内朱莉）が「他のアイドルに絶対負けない！」ってアツく話してたんですよ。だから、どんなことがあっても大丈夫だって思います。

【福田】　うん。今年、スマイレージは本当にいろんなことがあったけど、それは神様が「スマイレージはどんな試練も乗り越えられるよ」って言ってるからだと思うんです。私たちは神様に“強いアイドルグループNo.1”に認定されたので、それは嬉しいし誇りに思います！

――では最後に前田さん。

【前田】　スマイレージは「このままでいて欲しい」って思います。つねに元気で、いつも笑ってて、無邪気で……。私は、スマイレージのそういうところが好きなので、変わらないでほしいなって。

【和田】　うん。

【前田】　私は卒業する身だから、ライブでも「後ろで見てないといけないのかな」って思うときもあるんです。でも、ファンのみなさんに「応援しててよかった」って思ってもらいたいから、最後まで“スマイレージの前田憂佳”として一生懸命でいきます。来年は、みんなとは違う道を歩いていくんですけど、みんなに笑われないように頑張りたいです。

文：篠本634（short cut）