◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
俳優の入川保則(いりかわ・やすのり=本名・鈴木安則)さんが24日午後3時20分、直腸がんのため神奈川・厚木市内の病院で死去した。72歳だった。今年3月には「余命半年」を公表し、延命治療を拒否する会見を行っていた。「水戸黄門」シリーズなどに出演し、名脇役として活躍。自ら“遺作”と公言し製作した主演映画「ビターコーヒーライフ」の来年5月12日の公開を心待ちにしていたが、初日を迎えることはかなわなかった。
所属事務所によると、入川さんは23日に昏睡状態に陥り、長男・正則さんに見守られながら天国へ旅立った。22日に見舞いにきた正則さんが「帰るよ」と声をかけると、「ありがとう」とか細い声で返答したのが最後の言葉になってしまった。
今月8日には病室内で転倒し左大腿(たい)骨を骨折。手術を予定していたが、体力が著しく落ちており危険との判断で回避していた。病床では「映画、頼むね」と、遺作となった「ビターコーヒーライフ」のことをしきりに気にかけていたという。
入川さんは昨年7月、脱腸になった際の手術で末期の直腸がんが見つかった。今年3月に会見を開き、「余命半年と言われている」と公表した。一切の延命治療を拒否し「8月までは生きられない」と言いながらも、著書の出版や映画製作などと精力的に取り組んでいた。
最後の公の場は11月10日。72歳の誕生日を迎えた会見だった。「まさかここまで生きていられるとは思わなかった。思わぬ拾い物」と感慨深げな表情を見せていた。
「ビター―」は、入川さん演じる末期がんの喫茶店のマスターが店を訪れる人々と交流する人間ドラマ。劇中でも亡くなる設定で、自らと重ねるところも多かった。完成報告会見では「(来年5月の)公開まで生きていられたら、もぎりでも何でもやりたい。でもそんなぜいたくを言ったら殴り込まれるかも」と笑いながら話していたが、初日に立ち会うことはできなかった。
1959年のデビュー以来、名脇役として数々の作品に出演。3度の結婚と離婚で、5人の子供と5人の孫がいる。生前、葬儀の準備も自ら整えており、45万円の簡素な式を手配。読経も自身の肉声で録音し、天国への段取りをすませていた。「自主葬」は喪主は置かず身内だけで行い、後日、お別れの会が開かれる予定だという。
◆入川 保則(いりかわ・やすのり)本名・鈴木安則。1939年11月10日、兵庫県生まれ。関西学院大を中退後の56年、兵庫の新劇団道化座の研究所に入所。59年、映画「太陽に背く者」でデビューする。時代劇、現代劇を問わず、脇役として活躍。主な作品にTBS系「ザ・ガードマン」「水戸黄門」、フジテレビ系「銭形平次」など。血液型A。
(2011年12月25日06時05分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)
転職
リクルートエージェント