27日午後、茨城県東海村にある東海第二原子力発電所で、海水をくみ上げるポンプについている圧力計の凍結防止用ヒーターのケーブルが焼ける火事がありました。事業者の原電・日本原子力発電によりますと、放射性物質は外部に漏れていないということです。
原電によりますと、27日午後2時20分ごろ、東海第二原発で海水をくみ上げるポンプについている圧力計の凍結防止用ヒーターのケーブルに焦げた跡があるのを作業員が見つけました。ケーブルは直径6ミリ、長さ40センチほどにわたって焼けていました。けが人などはなく、放射性物質は外部に漏れていないということです。原電によりますと、海水ポンプは、原子炉がある建物のモーターなどを冷やす際に使われる海水をくみ上げるためのものだということです。点検のため先月から運転を止めていましたが、27日は作業のため、ヒーターの電源を入れていたということで、原電が火事の原因を詳しく調べています。茨城県内では今月20日にも、日本原子力研究開発機構の研究用原子炉のある建物の天井が燃えるなど、原子力施設での火事が相次いでいて、茨城県は28日に各担当者を集め、安全管理の徹底を改めて呼びかけることにしています。