旧大阪中央郵便局、イベント広場に…玄関ロビーは保存

　日本郵政は２１日、建て替えを先送りしていた旧大阪中央郵便局（大阪市北区）について当面の活用策を発表した。文化財としての価値が高いとされる玄関ロビー付近を除いて建物を解体し、３年間程度、イベント広場などとして活用する。２０１２年春に工事を始め、約４０００平方メートルの広場を開設する。その後は、オフィス需要の動向を見て判断する。

　日本郵政は、旧大阪中央郵便局跡地などをＪＲ西日本と共同で再開発し、１２年に複合商業ビルを建てる計画だった。しかし、貴重な近代建築として同郵便局の建物の保存を求める声があがり、計画を棚上げ。同郵便局は０９年５月、近くのビルに移転済みで、旧郵便局の建物は現在、使われていない。