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政治
野田政権、崩壊の足音 相次ぐ離党、民主党は空中分解?
2011.12.28 09:11
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野田政権がマニフェスト(政権公約)を転換し八ツ場ダム(群馬県)本体工事再開を決めたことに反対し中島政希衆院議員(比例北関東)が24日に離党表明したことも誘発剤となった。
八ツ場事業に反対の立場で国土交通省との「チキンゲーム」を演じてきた前原誠司政調会長は「敗北」と認めながら職にとどまった。「ポスト野田」の有力候補である前原氏とは対照的に離党を決めた中島氏は党内外から「筋を通した」と一定の評価を受けた。
民主党議員には一般的に、連合という固定票を失うリスクへの躊(ちゅう)躇(ちょ)があったが、中島氏の離党表明は刺激になった。中島氏のところには、他の民主党議員から「同調したい」との声が相次いでいるという。
中島氏は「松木新党」には入らず無所属で活動する方針だが、石関貴史衆院議員(群馬2区)も建設再開に抗議し党副幹事長の辞表を提出した。離党や役職辞任の動きは、野田首相の求心力低下を物語っている。
小沢氏も25日放送のNHK番組で、6月に野党側が提出し、自らも賛成の意向を示した菅内閣不信任案について、可決すると確信していたことを明かしたうえで「今だって、その気になれば」と述べ、「野田降ろし」に自信を示した。
綱領を持たず、思想信条も定まらない民主党はマニフェストというダムも決壊し、存在意義を突きつけられている。
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