事件増え続ける死刑囚 「執行なければ、事件は終わらない」と遺族+(2/3ページ)(2011.12.27 21:22

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増え続ける死刑囚 「執行なければ、事件は終わらない」と遺族

2011.12.27 21:22 (2/3ページ)死刑制度
インタビューに答える平岡秀夫法務相=東京・霞が関の法務省(寺河内美奈撮影)

インタビューに答える平岡秀夫法務相=東京・霞が関の法務省(寺河内美奈撮影)

 

「どちらが残酷か」

 法相の姿勢に、いらだちを隠せないのが遺族だ。

 「死刑が執行されない限り事件は終わらない」と語るのは、平成11年の池袋通り魔事件で長女を殺害された宮園誠也さん(77)。加害者は19年に死刑が確定したが、現在も執行されていない。

 高齢となり、心配なのは自身の健康問題だ。「犯人より早く死ねない」と身体を鍛えるため、週4、5回のジョギングに励み、今年の夏は富士山にも登った。死刑廃止論者の中には「絞首刑は残酷」との意見もあるが、「娘は何時間も苦しんで死んでいった。一体どちらが残酷なのか考えてほしい」と訴え、「法相は死刑を執行したくないから、逃げているだけじゃないのか」と批判する。

 

法改正求める声も

 死刑囚の数は増える一方だ。今年6月には、強盗殺人事件の被告が控訴を取り下げ、裁判員裁判で初めて死刑が確定。オウム真理教の一連の事件でも幹部3人の死刑が今年確定し、刑事裁判が終結した。麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(56)を含め13人の死刑が確定しているが、いまだに執行されていない。

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