事件増え続ける死刑囚 「執行なければ、事件は終わらない」と遺族+(1/3ページ)(2011.12.27 21:22

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増え続ける死刑囚 「執行なければ、事件は終わらない」と遺族

2011.12.27 21:22 (1/3ページ)死刑制度
インタビューに答える平岡秀夫法務相=東京・霞が関の法務省(寺河内美奈撮影)

インタビューに答える平岡秀夫法務相=東京・霞が関の法務省(寺河内美奈撮影)

 死刑執行が止まる中、膨れあがる一方の確定死刑囚。平岡秀夫法相は死刑制度について「考えを整理したい」「国民的な論議を呼びかけたい」などと繰り返し、9月の就任以降、慎重な姿勢を貫いている。民主党政権になって法相は次々と交代した。法相個人の意思で執行が止まっている現状に犯罪被害者や遺族からは、刑事訴訟法の改正を求める声も出始めた。

 

平岡氏の真意不明

 今月19日、法務省内で開かれた「死刑の在り方についての勉強会」。死刑廃止国のイギリス、フランスの専門家が、廃止の経緯や現状などの説明を行い、平岡氏らが熱心に聞き入った。

 死刑執行がストップしている間、法務省内で続けられてきたのが、この勉強会だ。昨年8月、当時の千葉景子法相が「国民的議論の契機としたい」と設置し、計10回開かれたが、進展はない。法曹関係者からは「勉強会は執行しないための時間稼ぎにすぎないのでは」との声も上がる。

 平岡氏は27日の閣議後会見で、「勉強会が何らかの結論を出す性格のものではない以上、個々の問題をしっかり考えていかなければならない」と述べ、勉強会を開く間も執行に含みを残したが、真意は不明だ。

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