指が痛くてつらいけど指が止まらない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドイツ代表候補生とイギリス代表候補生の衝突 後編
セシリアの決闘宣言から時は経ち、放課後になった春はあれから授業そっちのけで、さらに昼食の時になっても尚対セシリア戦の戦術プランを立てていた。(あまりの集中で一夏の声も耳に入らなかった)
「ああ、織斑君に篠ノ之君。まだ教室にいたんですね。よかったです。」
「「はい?」」
呼ばれて顔を上げると、麻耶が書類を片手に立っていた。
「えっとですね、二人の寮の部屋が決まりました。篠ノ之君と織斑君の部屋は申し訳ないですけど相部屋となります。」
麻耶の手には、部屋番号の書かれた紙とキーが握られていた。それを、一夏と優希に渡す。
IS学園は全寮制であり、生徒は全員寮で生活することが義務づけられている。これは将来有望な生徒達を勧誘する様々な国から守る為の措置である。
「俺の部屋、決まってないんじゃなかったですか?前に聞いた時に、一週間は自宅から通学してもらうって話でしたけど」
「やっぱりそうなりましたか」
と春は苦笑する。
「それなんですけど、事情が事情なので一時的な措置として部屋割りを無理矢理変更したらしいです。・・・・二人とも、そのあたりのことって政府から聞いてますか?」
どうやらドイツ政府の指示らしかった、なんせ前例のない『男』のIS操縦者なのだ、国としても監視と保護の両方を兼ねているのだろう。
「そう言うわけで政府特権もあって、とにかく寮に入れるのを最優先したみたいです。一ヶ月もすれば二人の方も用意できますから、しばらくは我慢してくださいね」
「そうですか、部屋の件はわかりましたけど、荷物は一回家に帰らないと準備できないですし、今日はもう帰っていいですか?」
「わかりました」
「あ、いえ、織斑君の荷物なら・・・・」
「私が手配しておいたやった。ありがたく思え」
と、千冬の声が聞こえたとき某BGMが脳内に流れたのは春だけではないはずだ。
「「あ、ありがとうございます」」
「まあ、生活必需品だけだがな、篠ノ乃のほうは先に持って来ていたようだな助かった」
「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が違いますけど・・・・・えっと、その、織斑君と篠ノ之君は今のところ使えません」
「え、なんでですか?」
意味がわかってないらしく一夏は、真耶に聞いたのだが
「アホかお前は。まさか同年代の女子と一緒に風呂に入りたいのか?」
と千冬に言われジト目で見られるのだった。
「おっ、織斑君っ、女子とお風呂に入りたいんですか!?ダ、ダメですよ!」
「い、いや、入りたくないです」
一夏は慌てて否定したが
「ええっ?女の子に興味がないんですか!?そ、それはそれで問題のような・・・・・」
麻耶の方は暴走していた
「織斑君、男にしか興味ないのかな・・・・?」
「それはそれで・・・・・アリね」
「相手は篠ノ之君・・・・これだわ!!」
と麻耶は叫んでいたの+一部女子は騒ぎ出す、その光景に春は溜め息を吐くのであった。
「えっと、それじゃあ私達は会議があるので、これで。」
「あっ、織斑先生。少し宜しいですか?」
「どうしたんだ篠ノ之?」
教室から出て行く千冬たちを春は呼び止めるのだが、鞄を持ち帰ろうとしていたのだが、春の行動に気づき、話に入ってきた。
「あ、一夏。僕、ちょっと織斑先生に話があるから先に帰っていいよ」
「え、なら俺待つけど」
「ううん、ちょっと長くなりそうだから、いいよ」
一夏待つと言うが春はやんわりと断った
「そうか、じゃあまた後でな」
教室から出て行く一夏を春は見送った
「もういいのか、篠ノ乃?」
「はい、織斑先生、届いたパックの性能試験をしたいのでアリーナを貸して欲しいのですが。それと放課後のアリーナの使用許可も」
「ISとアリーナをか・・・・分かった、後で職員室に来い。今から私達は会議だからな・・・二時間後に来い」
春の申し出に千冬は悩むしぐさをしてから、職員室に来るように言った。
「わかりました」
「では、私は行くぞ」
「はい、お時間取らせてすみません」
「別に構わん」
と言い千冬は教室から出ていった、春は腕時計を見た。
「ん~、二時間か、どうしようかな?」
空いた時間をどう過ごそうか悩む春
「あっ、そうだ」
何か思い出したのかポッケトに手を入れて、部屋番号の書いてある紙を取り出す
「とりあえず部屋に行こう、まずはそれからだね」
と言い寮の自分の部屋に向かう春であった。
1046号室
「うん、ここだね1046号室キーキーっと」
と言いながらノックをする
「はーい」
と声がした確認をしてから中に入る
すると中には着ぐるみをきた女子がいた
「えーっと、初めまして今日から、この部屋に越してきた篠ノ之 春です、よろしくお願いします」
と挨拶を済ませる
が返事はない見て見ると寝ていたので荷物を置いて部屋を出る
そしてやる事も無く外を歩いていると
すぱあんっ!と音が響いた音のした所へ行ってみるとそこには竹刀を片手に倒れた一夏と何事もなかったかのように立っている箒がいた。そのあと30分程二人を見てから職員室へと向かった。
コンッ、コンッ
「失礼します。織斑先生はいらっしゃいますか」
「ん?来たか篠ノ之。こっちだ」
扉をノックしてから職員室に入り、千冬のことを尋ねる。すると千冬はこちらに気づいたようで春を呼び寄せた。
「ISの武装テストと、アリーナの使用許可だったな」
「はい」
「データの採取は一人で大丈夫か?」
千冬は聞いてきたので大丈夫ですと答える。
「はい、国家機密なので」
「そうか・・・では、これがアリーナ使用の申請書だ。」
千冬は五枚ほどの紙を春に渡す
「明日から使いたければ六時までに提出しろ、書くなら私の隣を使え、急げば間に合うだろう」
現在の時刻は五時三十分。一枚、六分の計算である。
「うわ、時間無いじゃないですか。」
千冬の隣の席に座り大急ぎで申請書を書き出す春であった。
「五時四十五分二十秒、余裕じゃないか」
千冬は最後の書類を確認し判子を押した。
「ま、間に合った」
「ああ、これで明日から使えるぞ」
何とか時間内書き終えた春は机の上にに突っ伏していた
「しかし、お前は行動が早いな、あのバカに見習わせたいくらいだ」
弟のことを思い出し、溜め息をつく千冬
「・・・・篠ノ之、お前は本気でオルコットに勝つつもりか?」
「当たり前ですよ。勝つつもりじゃなかったらあんなは啖呵切りませんよ」
千冬の問いに、筆記用具を片付けながら答える春
「同じ代表候補生でもセシリアとお前では倍以上の運用時間の差がある勝ち目は薄いぞ」
「わかってます。そのために練習するんです」
「そうか・・・・・なら、せいぜいがんばれよ」
「はい」
と言い春は職員室を後にした
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