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【芸能・社会】長渕 石巻から日本を「ひとつ」に 大みそか「紅白」ステージ判明2011年12月28日 紙面から
大みそかの「第62回紅白歌合戦」に東北地方からの生中継で出場することが発表されていたミュージシャンの長渕剛(55)の中継場所が、宮城県石巻市に決定したことが27日、分かった。長渕は自身が立ち上げた東日本大震災復興支援ラジオ番組の一環として同市を2度訪れ、思い入れが深い。今月中旬に中継地を下見するために、3度目の訪問をし、NHK側と調整を続けてきた。当日は復興に向かう人間の力をまざまざと見せてくれたこの土地で、被災者への祈りや鎮魂の意味を込めた新曲「ひとつ」を披露する。 「もしも被災地に行くのであれば、その真ん中に突っ立って歌いたいという気持ちでした。ご縁があって何度か足を運ばせていただいて、そして快く迎え入れてくださって、僕の中では自分のふるさとに匹敵するような感情が芽生えているんです。今でもとても気になりますし」 被災地からの中継が決まった瞬間、長渕の頭の中に「石巻」というイメージが脳裏をよぎった。 最初に訪れたのは、復興支援ラジオ番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW〜明日へ向かって〜」の開始直後の4月16日。石巻高校などの避難所や、自衛隊の救難拠点であった石巻総合運動公園を慰問したほか、津波で壊滅的な被害が出た南浜町・門脇地区では、がれきの山の中を歩き、地獄のような風景に言葉を失った。 6月にはNHKの音楽番組「SONGS」の収録で高台にある日和山公園を訪れ、地元の小学生らとともに復興応援ソング「TRY AGAIN for JAPAN」を歌った。そんな長渕に、NHK側は出演者の中で唯一、被災地からの中継による紅白出演をオファー。長渕も快諾し、いくつかの候補地の中からこの時代に正面から向き合う楽曲「ひとつ」を歌うのに最もふさわしい場所を選んだ。 長渕は「被災した方々の無念さや悔しさとか、いろんな思いを背中に感じながら思いっきり歌いたい。そして番組を見る方々が、『いろいろあったけど、また来年からも頑張ろう』という気持ちになっていただけるような、そんな優しい、美しいシーンを表現できたらいいなと思っています」と決意を語った。 野外からの中継になるため、照明機材などを含めて大がかりな撮影となるが、石巻市は全面的に協力を約束。一方でNHKサイドは「安全上の理由などにより、この中継放送は完全非公開となるため、一般の方の撮影地への立ち入りは一切できません」としている。 ◆CD聴いた市長も感涙下見の際、長渕は石巻市役所を表敬訪問し、亀山紘市長にできあがったばかりの新曲「ひとつ」の仮CDをプレゼントした。亀山市長は同曲を聴いて涙を流したことを明かし、「本当に大切な人を亡くしてしまった方々に、勇気と希望を与えてくださると思いました。ひとつになって、そしていつまでも忘れないで、共に生きようというメッセージを大みそかに送っていただくというのは、石巻のみならず被災地域みんなに呼び掛けていただくものだと感じました」と話した。 同曲は来年2月1日にシングル発売される。 PR情報
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