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【大相撲】

栃乃若 春場所は三役で凱旋

2011年12月28日 紙面から

 東京中日スポーツ、中日スポーツ制定の第48回(平成23年)大相撲幕内最優秀新人賞に、23歳の栃乃若導大(本名・李大源、兵庫県出身、春日野部屋)が27日、選考委員の投票で決まった。春日野部屋からは師匠春日野親方(元関脇栃乃和歌)以来2人目。受賞は豪栄道以来4年ぶり。

 表彰式は来年1月8日の初場所(両国国技館)初日中入り取組前の土俵上で行われる。

 東京スカイツリーをバックに、栃乃若が胸に秘めるのは相撲界の頂点だろう。196センチの長身で、前に前にと攻める相撲は若さにあふれる。

 新人賞獲得に「まさか自分がそういう賞をいただけるとは思ってもいなかったです」と喜びを口にした。7勝8敗と負け越した九州場所でも、日馬富士、琴奨菊と2大関を破る活躍。新しい年を前に爆発の予感を十分に感じさせた。

 「特別にうれしい部分もあります」と続けた。春日野部屋は5人の関取衆を抱えるが「序ノ口からの優勝とか、三賞を1回もとったことがないのはボクだけなんです」と、初めての表彰に喜びも格別なものとなった。

 新入幕場所となるはずだった春場所は、八百長問題で中止になった。地元は兵庫県尼崎市。「いいタイミングで決まったと思ったんですけど」と悔しさが残る。ただ、それを前向きにとらえ「今年は幕内だったから、来年の春場所はそれ以上の番付で帰ろうと思う。三役で帰りたいですね」と目標を掲げた。

 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から言われた言葉を忠実に守っている。「投げや引きは年を取ってからでもできるけど、前に出るのは若いうちしかできない、と言われました。絶対に引かない、どういう状況でも前に出るしかない」。新しい年は上位の壁を突き破る飛躍の年になるに違いない。 (岸本隆)

 

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