NHK佐賀県のニュース 佐賀放送局
原子力防災訓練の意見交換会
玄海原子力発電所の事故を想定して佐賀県が先月、実施した大規模な防災訓練について、課題を確認するための会議が唐津市で開かれ、訓練に参加した機関の代表から緊急時に一斉に人手や物資が必要になった際にどのように対応するか考えておくべきだといった意見が出されました。
唐津市にある玄海原発のオフサイトセンターには、先月20日に行われた佐賀県原子力防災訓練に参加した80の機関のうち32の機関から74人が集まりました。
東日本大震災の後都道府県レベルとしては初めて行われた先の訓練には、玄海原発で福島第一原発と同様の事故が起きたことを想定して過去最大のおよそ3万2500人が参加しました。
当日は、佐賀県の暫定行動計画で新たに緊急時避難区域に指定された伊万里市から住民が避難訓練に参加したほか、唐津市の福祉施設では入所者のほとんどを避難させる訓練が行われました。
出席者からは▼福祉施設の入所者や入院患者などの支援が同時に必要になった場合、人手や介護用の車両をどうやって確保するのかとか▼避難の途中で放射線を除染する訓練を実施したが、汚染された水を保管する方法を確保すべきではないかといった意見が出されていました。
佐賀県は、災害時の避難計画などを定めた地域防災計画の見直し作業を進めていて、26日出された意見を反映させたうえで、来年3月にも新しい計画を策定させたいとしています。
12月27日 00時14分
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