青森・八甲田での火山性ガス中毒とみられる死亡事故
2010 / 06 / 21 ( Mon ) 昨日、青森市の酸ケ湯温泉付近の八甲田山中で、
前日からテントを張って一泊していた親族9人のグループが、早朝、タケノコを採りの最中、 火山性ガス中毒とみられる症状で2人が倒れ、中二の次女が亡くなるという事故が起きました。 東奧日報から、時系列順に、 20日、09:26
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以上、現時点までの詳細でした。 僕もとっさに、火山性ガス中毒、八甲田山のキーワードで、同じ八甲田山で97年7月に起きた、 訓練中の自衛隊員3人が通称“ガス穴”と呼ばれる穴の中で二酸化炭素中毒で死亡した事故を思い出しました。 火山性のガスでの事故と云えば、ほかにも、福島県の安達太良山でも登山者4人、湯沢市の温泉旅館付近で家族4人が、 硫化水素ガス中毒で死亡した事故も。 二酸化炭素も硫化水素ガスも、サリンだってそう、ガス=気体は目に見えないから、 気付いた時にはもう手遅れ、ということが往々にしてあります。 スキー場で働き始めた頃、酸欠状態の部屋に入ってしまい、死にそうになったことがありました。 寒さで凍結した風呂場の水道管を、業務用のガスバーナーをガンガン焚いて解凍しようとしていて、 風呂場の中はガスバーナーの燃焼で酸素が空っぽの状態になっていました。 でも、そんなこと考えもせず、風呂場の戸を開けた瞬間、息を吸っても空気が肺に入ってこない危険な状態に! まさに、SF映画で見た、宇宙服を着ずに宇宙空間に放りだされ、アップアップするシーンそのもの! 一瞬で死を感じました。 同時に酸欠状態に気がついたので、無理に呼吸すれば余計にパニックになると思ったので、 逆に息を止め、心の中で10数える間に風呂場の窓を速攻で全開にし、脱衣所に飛び出ました。 人間の体は、酸素濃度が低い空気を吸った時、反射的に次の呼吸でもっと大きく吸おうとしますが、 酸素濃度が低い空気を思いっきり吸い込んでしまい、酸欠状態になって倒れます。 息を長いこと止めたり、水の中で息ができない状況なら誰でも理解できると思いますが、 空気があるのに息ができない、空気の中で溺れる恐怖は、体験した人にしか分からないでしょう。 現場周辺は、木が枯れてたり、硫黄臭もしていたことから、有毒な硫化水素が発生してるんじゃないかと、 ローカルの間では噂になっていたそうですが、県はまったく、把握してなかったとのこと。 展望台のボルトの緩んだ手すりなんかを見つけたときもそうですが、危ないかも?と思ったら、連絡しましょう。 連絡もしないで、やっぱり、ほらね、っていうのは一番いけません。
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--助かります--
近々、八甲田山に登山に行く予定でした。 東京ではあまり詳しいニュースは流れないので、ネットで色々調べていましたが、こちらのブログが一番詳しく状況が分かりました。 地図も付いていて、ほんと助かります。 タケノコ採りに入られていたところは登山道から少し離れていたようですが、登山道はいつまでも閉鎖されるのでしょうか? 続報をお願いします。
by: 通りすがり * 2010/06/21 16:22 * URL [ 編集] | page top↑
--コメントありがとうございます--
> タケノコ採りに入られていたところは登山道から少し離れていたようですが、登山道はいつまで閉鎖されるのでしょうか? 事故の原因・正体が目に見えないガスなら、県としても解除の目処を立てにくいでしょうね。 火山帯ではどこから噴き出しても不思議ではないので警戒しきれないし、 けれど、夏休みも迫ってる…。 当面は、ガスがたまりにくい安全なルートから解除かな。 風が吹いていればガスが凹地に停滞する恐れも少ないでしょうし。 解除されても、安全宣言というより、自己責任が強く求められる状態になるんでしょうね。 続報が届き次第、アップする予定ですが、 解除情報などは多分、地元青森の東奧日報(http://www.toonippo.co.jp/)が早いと思います。 お出かけ前に東奧日報のチェックをおすすめします。 --返信ありがとうございます--
早速の返信ありがとうございました。 東奥日報のリンクも有難いです。 今後もよろしくお願いいたします。 |
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