政府の東電福島第1原発事故調査・検証委員会の中間報告書が「津波による過酷事故を想定せず、対策を講じなかった」と認定したことについて、東電は27日、「結果的に(対策は)不十分だったが、3月11日以前にそうすべきだったというのは少し違う」と記者会見で反論した。
東電は、津波が高さ15メートルを超えるという試算結果は、科学的根拠のない仮定の計算であると強調。松本純一原子力・立地本部長代理は「結果的に自主的な対策や国の規制が不十分であったという指摘はその通りだが、震災前でも過酷事故対策として格納容器のベントや代替注水の整備などに取り組んできた」と説明した。